「僕が見たかった青空」工藤唯愛 初収録後は「もう頭が回らないくらい…。今は歌うのが楽しい」【連載②】
道新スポーツのインタビューに応えた「僕が見たかった青空」唯一の道産子・工藤唯愛(撮影・小田岳史)
連載第2回は「TIF」出演のこと アイドルになってからの苦悩について
秋元康が総合プロデュースするアイドルグループ「僕が見たかった青空」(僕青)は6月15日に結成された。工藤唯愛(14)は全23人のメンバーの中で唯一の道産子だ。ファーストシングル「青空について考える」が発売された8月30日を皮切りに活動は本格化。連載第2回の今回は、同6日に出演した「TOKYO IDOL FESTIVAL 2023」(TIF)の感想、そして憧れていたアイドルになってからの苦悩など、これまでに感じた素直な気持ちを語った。
ペンライトの色が僕青の青色に
全国のアイドルが集結するお祭りに参戦した。8月6日、TIFのグランドフィナーレの場に僕青が出演して「青空について考える」を披露。一堂に会した多くのアイドルファンに向けて〝あいさつ〟することができた。
「たくさんのアイドルの方が出演していて、すごい緊張しました。僕青を知っている人がすごい多いわけじゃなくて、他のアイドルの方を見に来た人もたくさんいるのに、ペンライトの色を僕青の青色に変えてくれている人がいたり、見て盛り上がってくれている人もいたので、それがすごいうれしかったです」
自身にとって特別な舞台 その中にいることで感じたもの
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昔からアイドルが好きだった。「いろんなアイドルの方を見ていて、乃木坂46さんも見ていました」という工藤にとって、TIFは特別な舞台だった。「(他のステージを)あまり見られなかったけど、音が聞こえてくると、そのライブの中に自分たちもいるんだなって感じがして、すごかった」と、出演者側の独特な緊張感や高揚感を体感した。
初ライブ鑑賞は北海道発のグループ「タイトル未定」
初めてアイドルを肌で感じたのは今年の2月、北海道発のアイドルグループ「タイトル未定」のワンマンライブ(Zepp Sapporo)。「初めて行ったアイドルの方のライブが、タイトル未定さんのライブ。初めて生で見て、ライブの盛り上がりの中に自分もいて、アイドルってやっぱりすごいなって思った瞬間でした」と、ステージで輝きを放つ姿に心を打たれた。
9月5日に行われた北海道発のアイドルグループ「タイトル未定」のワンマンライブ(Zepp Sapporo)
歌うことに慣れていない中でのレッスン 初レコーディング時の緊張
それから自身は厳しいオーディションを勝ち抜き、自らもアイドルとなった。歌とダンスのレッスンの日々を送る中で、ある一つの壁にぶつかった。「私は小さい頃からダンスを習っていたけど、歌は習ったり歌ったりもしてこなかったので、ボーカルレッスンが難しかった」と苦心した。「初めてレコーディングをするときもすごい緊張しちゃって、終わったときにはもう頭が回らないくらいで、何を話そうってすごい考えるぐらい緊張しました」と振り返った。
抵抗感は活動を続けていくことで楽しさへ
それでも回数を重ねることで徐々に感じ方は変わってきた。「レッスンを受ける前は歌うのがあまり得意ではなくて、緊張しちゃってあまり声が出せなかったけど、今は歌うことへの抵抗がなくなってきて、歌うのが楽しいなって思えるようになりました」と、あどけない笑顔を浮かべる。自身もアイドルを見て、感銘を受けてきた。今度は与える立場となる番だ。一つずつ課題と向き合いながら、アイドル道を真っすぐに進んでいく。