地元・小祝さくら10勝目へ2打差2位発進「いい締めくくりをできるように」 道内最終戦【女子ゴルフ・ゴルフ5レディス】
■ゴルフ5レディス(9月1日、ゴルフ5カントリー・美唄コース、6472ヤード、パー72)
▽予選ラウンド第1日
北海道勢、プロ4人が出場
23年シーズンの北海道開催4試合の最終戦が開幕。北海道勢はプロ4人が出場し、北広島市出身の小祝さくら(25、ニトリ)が5バーディー、1ボギーの68。首位と2打差の単独2位でスタートダッシュに成功した。7月のミネベアミツミレディス北海道新聞カップに続きツアー10勝目へ絶好の位置から残り2日間に挑む。
「この天候の中で考えるとナイスプレーだったかな」
雨にも負けず、風にも負けず-。風速2.5メートルに加え細かい雨が選手の集中力を奪うタフなコンディションをものともせず、小祝が単独2位でホールアウト。「最後(18番)とか風がやばすぎた。キャディーさんと傘がもう上にさせなくて正面にさす感じで『今からなんか戦いに行くみたいだね』とか言いながらやってました。この天候の中でこの風などを考えるとナイスプレーだったかな」。前半を2バーディー、首位タイで折りかえすと、後半最初の10番、さらに12、13番と一気にスコアを伸ばした。
砂川市の「みんなの工場」に立ち寄りリフレッシュ
ツアー屈指のショットメーカーの復活だ。9勝目を挙げた7月のミネベアミツミからキャリアハイの5週連続トップ5入りした。ところが前週、ホステスプロとして挑んだニトリレディス(8月24~27日、小樽カントリー俱楽部)は初日83位タイと大きく出遅れ優勝争いから脱落した。巻き返しに向け「もう先週のことは全て忘れて」と悪いイメージをリセット。大会開幕前の短いオフには砂川市にあるコスメブランド「SHIRO」が展開する「みんなの工場」に立ち寄り心身共にリフレッシュして会場入りした。
向かい風では低い球を多用して立ち向かう
20年にツアー2勝目を挙げた思い入れのある大会だが、当時は同カントリーみずなみコース(岐阜県)での開催。道内開催は実に7年ぶりでラウンド自体がアマチュア時代の2016年に出たマンデートーナメント以来。プロ入り後、初ラウンドとなったが「前回はもうコースすら覚えてない。回った印象は意外と難しいなと。距離はもっと短いイメージだったんですけど、意外と距離もしっかりあったり風も強くて難しい感じがしました」。飛距離の落ちる向かい風のホールでは数年前から取り組んでいる低い球を多用して立ち向かうなど強風対策を施し、引き出しの多彩さを見せつけた。
節目の優勝は地元北海道で飾りたい
3日間の短期決戦。道内4試合中、第1戦は小祝が今季初優勝、第3戦のニトリレディスは苫小牧市出身の菊地絵理香(35、ミネベアミツミ)がツアー6勝目を飾った。「最後になってしまったんですけど、いい締めくくりをできるようにベストを尽くして頑張りたい」。節目のツアー10勝目は、再び地元北海道で飾りたい。