札幌FW金健熙「ゴールを挙げられたらうれしいけどチームの勝利が大事」 値千金の来日初ゴールから1年、再び窮地のチーム救う
■9月1日、札幌ドームサブグラウンド
北海道コンサドーレ札幌FW金健熙(28)が〝メモリアルデー〟に行われる2日のG大阪戦(札幌ドーム、13時キックオフ)での、リーグ戦10試合ぶり勝利に向けて意気込みを見せている。
今季リーグ戦15試合出場
今季ここまでリーグ戦15試合に出場している金健熙。天皇杯では3得点をマークしているものの、リーグ戦での得点は4月1日の川崎戦(札幌ドーム、3●4)で挙げた1得点のみ。左膝内側側副靭帯損傷による長期離脱を経験するなど苦しいシーズンを過ごしている。
2日続けて練習終了後に監督と話し合う
前々日および前日には、2日続けて全体練習終了後にミハイロ・ペトロヴィッチ監督(65)と直接話し合うシーンが見られた。「今自分に何が足りないかを確認して。守備の面でもう少しすばやく走るとか、チェックにすぐ行くというところでもっと頑張らないとダメだなと話しました」。指揮官からの言葉を胸に刻み、終盤戦へ臨んでいく。
主力組の1トップとしてプレー
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この日行われた11対11では、主力組の1トップとしてプレー。先発起用されればリーグ戦では4月15日の浦和戦(埼玉、1●4)以来約4カ月半ぶりのスタメンとなる。長らくスタートから起用される機会が無かっただけにブランクが心配されるが、「今まで先発でずっとやってこなかっただけに、逆に体力は余っているので」と充電は満タンをアピール。「明日どうなるかはわからないけれど、先発で出るなら先発で頑張るし、ベンチならベンチで与えられた時間内で頑張るだけ」と、全力を出し切ることを誓う。
昨年9月2日のC大阪戦で来日初ゴール
G大阪戦が行われる9月2日は金健熙にとって記念すべき日だ。昨年9月2日に行われたC大阪戦(札幌ドーム、2〇1)で、後半開始から途中交代でピッチに立ち1点ビハインドの同41分、MFガブリエル・シャビエル(30)のクロスを頭で合わせて来日初ゴールをゲットした。直近のホームゲームで神戸、鳥栖に連敗を喫し、この日もリードを許したまま時計の針が進んでいく苦しい展開に追い込まれていた札幌。もしここで負けていれば本格的に残留争いに巻き込まれていただけに、この試合そしてその後のリーグ戦でチームが息を吹き返すきっかけとなった金健熙のゴールは、まさに値千金と言えるものだった。
1年間の成長をG大阪戦でアピールする
同じ日の2年連続ゴールに大きな期待がかかるが、自身は「ゴールを挙げられたらうれしいけど、まずはチームの勝利が大事です」と、何よりも10試合ぶりの白星を優先する姿勢。攻撃の切り札としてチーム内での存在感が大きく増した昨年9月2日からちょうど1年。今年も9月2日に行われる一戦をきっかけに、金健熙が逆襲を開始する。