【一問一答】上沢が〝新球〟で3安打完封 「大海のフォークをまねして投げたら良かった」
■パ・リーグ20回戦 オリックス0-3日本ハム(9月1日、エスコンフィールド北海道)
日本ハムの上沢直之投手(29)が1日、オリックス戦に先発し、今季2度目の完封勝利をマーク。伊藤大海投手(26)直伝のフォークボールが冴えわたり、5試合ぶりの白星となる今季8勝目をゲットした。ヒーローインタビュー、試合後の一問一答は以下の通り。
《ヒーローインタビュー》
―3安打完封勝利。ナイスピッチングでした
「ありがとうございまーーーす!」
―7月28日のオリックス戦以来の白星
「勝てなさすぎでしょ…(笑)。久しぶりだったので、喜びもかなり大きいです」
―相性がいいオリックスとの対戦。バッテリーを組んだ伏見とは、どんな対策をして臨んだ
「今日は基本的に(伏見)寅威さんの出したサインに、僕の中では首を振らなかった方。ほぼ寅威さんのリードに任せて投げただけです」
―ピンチでも強気に攻めていた
「バッターの状態を見ながら、寅威さんの要求が僕に勇気、安心感をくれるようなサインの出し方やしぐさをしてくれました」
―二回には伏見が先制弾を放って援護してくれた
「5番に入っていたので楽しみに見ていた。とんでもないところまで飛んでいたので、びっくりしました」
―九回にマウンドに上がる際は自身の登場曲が再び流れた
「ぶち上がったすね。普通に。結構、冷静に装っていましたけど、すげ~この演出いいなって。ファンのみなさんも拍手だったり大きな声を九回のマウンドに行く時に掛けてくれて、すごく勇気が出ました」
《試合後》
―今日のピッチングはどこが良かったか
「今日はフォークが良かったですね。フォークをちょっとイメージを変えて、シンカーみたいな感じで投げ出してから良かったです」
―イメージはいつから変えた
「この前の登板が終わって、(伊藤)大海のフォークが良かったので、大海のフォークをまねして投げたら良かった。大海にアドバイスを聞いて投げたら、そんなに僕は落ちていないですけど、ツーシームとフォークの間みたいなシンカー気味に逃げてくれるボールができて、それが良かったです」
―伊藤からのアドバイスの内容は
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「感覚的な話だったり、大海のフォークは縦に落ちる成分が強いし、僕のフォークはそんなに落ちていない。僕が感じた感覚とすり合わせながら」
―握りを変えたのか
「握りを変えました。握りを大海と同じフォークの握り方にしました」
―ボールの縫い目にかけない
「もうツーシームを開くだけみたいな」
―浅めに握る
「そうですね。わりと浅めですね」
―試合の中でフォークが一番決まったのは
「カウント球でも使っていたので、三振を取るだけではない。ファウルを取らせたり、バッティングカウントでセカンドゴロ打たせたりとか。宗のセカンドゴロもそうですし、ゴンザレスの(セカンド)ゴロもフォークだった。バッター有利のカウントでも投げられるのがすごく良いところです」
―ストレートが良かったからフォークが効いた
「フォークが良かったから、ストレートが良かったのかもしれない。僕もともと真っスラ系なので、真っスラ系と対になるので。それ(フォーク)を意識させたから、真っすぐが良かったのかもしれないなと思います」
―3点リードの九回は1死から死球を与え、打席には4番の森。どんな心境だったのか
「最悪なのはあそこでつながれて、頓宮にホームランを打たれる。進塁されても森をアウトに取らないといけないと思った。とにかくがっつかないように、アウトを欲しがらないようにと思いました」
―森を二ゴロ併殺打に打ち取り、ゲームセット
「あれはもう理想ですね。本当に狙い通りというか、寅威さんの出したサインに投げただけなんですけど、完璧な形でした」
―シーズン終盤の9月に価値ある完封勝利
「みんな(千葉からの)移動ゲームで疲れているし、ブルペンも頑張っていたので、自分のためにもチームのためにも長いイニングを1人で投げたいなと思っていました。やっぱり最後、尻上がりにシーズンを終えたい気持ちが強い」
―今季ここまで152回と⅓。イニング数でキャリアハイを狙える
「そこを目指してずっとやってきたので、キャリアハイを目指して頑張って、180近くは持っていきたいです」
―勝利を挙げた翌週は、験担ぎとして登板前日に同じものを食べるのがルーティン。ちなみに昨晩のメニューは
「昨日は…ピザ食べました。ピザとパスタ。炭水化物しっかり摂って。また、ピザを食べないといけないな(笑)」