ファイターズ
伏見 新庄監督のサプライズ5番起用に衝撃一発回答 ヒーローになって古巣へ恩返し
■パ・リーグ20回戦 オリックス0-3日本ハム(9月1日、エスコンフィールド北海道)
今季初めて5番で先発出場
渾身(こんしん)の策がはまった。日本ハムの新庄剛志監督(51)が1日、エスコンフィールド北海道で行われたオリックス戦で、再び〝勘ピューター〟を的中させた。打率1割台だった伏見寅威捕手(33)を今季初めて5番に起用すると、二回に先制の特大3号ソロ弾。これが決勝点になり、本拠地7連勝につなげた。
二回に先制の特大ソロ 新庄監督も「…素晴らしい。今年一でしょ」
迷いのないスイングに、球場がどよめいた。飛距離十分の当たりは、左翼ポール際の二階席付近に着弾した。ベンチの新庄監督も両手を挙げ、大はしゃぎ。期待以上の働きだったようで「あのホームランは全く予想していなかったから、ビックリ。ライト線にポテンと落としてくれんかなという話をしていて、そしたらあんな…素晴らしい。今年一でしょ」と目を丸くした。
試合前時点で打率1割台もオリックス相手には.341 山崎福には6の4
試合前時点のデータが、大胆な中軸起用の一因だった。伏見の今季打率は.199だったが、オリックス戦に限れば、.341を記録していた。さらに山崎福に対して好相性で、6打数4安打をマークしていた。
さらに、指揮官の感性に基づく予測がプラスされた。「オーダー(用紙に書き込む際)、最初に(伏見を)5番に置いたんです」と、伏見を起点に考えたことを明かし「今までずっと山崎(福)くんの球を受けていて、球の軌道とか全て把握していると思うし、見逃し方がすごくいい」とその根拠も口にした。
伏見自身は打順を見て「(新庄監督が)ちょっとふざけ始めたかな」