郡司 勝利呼んだ2度のエンドラン「2番は向いているかなと思います」
■パ・リーグ20回戦 オリックス0-3日本ハム(9月1日、エスコンフィールド北海道)
2番で今季4度目の猛打賞
つなぎの2番が、いぶし銀の輝きを放った。日本ハムの郡司裕也捕手(25)が1日、エスコンフィールド北海道で行われたオリックス戦に「2番・一塁」で先発出場。今季4度目の猛打賞を記録し、チャンスメークに成功した。新天地で躍動する背番号30は、シーズン終盤もバットで結果を残し続ける。
三回は外角低めの変化球をうまくライト前へ
高難度の作戦を遂行し、貴重な得点を呼び込んだ。まずは三回無死一塁。「なんとかバットに当てる意識だった」と外角低めの変化球を上手に拾い、ライト前へ落とした。スタートを切っていた一走の松本剛は一気に三塁へ。3番・清宮も右前打で続き、価値ある追加点を奪った。
八回は三回のリプレーのように再び一、三塁の好機演出
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見せ場は再び訪れる。八回にも左前打で出塁した松本剛が、カウント2ー0からスタート。郡司は右前に打球を運び一、三塁の好機を演出した。リプレー映像のように、2度目のエンドランを成功させ「(松本)剛さんが良いランをしてくれたのが大きいです。僕は打席の中で条件があった方が好きなタイプ。2番は向いているかなと思います」と胸を張った。
北の大地で覚醒の時を迎えている。8月には1試合2発の本塁打を放つなど秘めたパワーを披露。月が変わった9月も、3安打の固め打ちで最高のスタートを切った。移籍後、主役級の働きを見せる試合も増えたが、心にはいつも変わらぬ謙虚さを宿している。
うまくお膳立てができれば
「このチームで僕は、主役ではないと思っています。クリーンアップにすごいヤツらがいるので。きょうのように2番に入って、うまくお膳立てができればなと思います」
快音を連発し、打率は.310まで上昇。剛柔一体の打撃で日々、存在感を高めている。「数字は全く見ないようにしています。自然と目に入ってしまうけど、見るとどうしても『2割になった、3割になった』となるので気にしないように。そこに目標を置くのではなくて、毎打席結果を出せるようにやっていきます」。非凡な打撃センスを武器に、あすも打線を活気付ける。