ファイターズ
伊藤大海が3戦連続完投も8敗目 右腕を奮い立たせる本拠地ブルペンにある後輩たちからの〝メッセージ〟
■パ・リーグ21回戦 オリックス1-0日本ハム(9月2日、エスコンフィールド北海道)
由伸との投げ合いで自己最多タイ11奪三振も 一回の1失点が重く
日本ハム・伊藤大海投手(26)が2日、エスコンフィールド北海道で行われたオリックス戦に先発。自己最多タイ11奪三振の力投実らず、9回2安打1失点も完投負けを喫した。一回に中川圭の左前適時打で先制点を献上し、「初回、もったいなかったなと思います。でも、タラレバなので」と唇をかんだ。
「日本一のピッチャーだと改めて思った。僕があげた1点が余計悔しい」
今春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でチームメートだった山本由伸との投げ合い。負けず嫌いな道産子右腕が、燃えないわけがなかった。「気持ちも入れていましたし、勝負を楽しみながら投げられた」と、二回以降はスライダーを軸に完璧な投球を披露したものの援護に恵まれず。立ち上がりの1失点が重くのしかかり、「(山本は)要所要所で1点もやらない姿が日本一のピッチャーだと改めて思った。僕があげた1点が余計悔しいです」と言葉をつないだ。
完投した3試合はイニング間のキャッチボール省略
それでも、九回まで1人で投げきり、3試合連続完投を記録した。「攻撃している間に投げる球数がもったいない」と、直近3試合ではイニング間のキャッチボールを省略。できるだけ体力を温存し、好結果につなげている。
甲子園を懸けて戦った母校・駒大苫小牧高の後輩たちの言葉
エスコンフィールド北海道で4試合ぶりの登板。本拠地ブルペンのフェンス際には、母校・駒大苫小牧高の後輩たちからの〝メッセージ〟が刻まれている。今夏の南・北北海道大会の準決勝と決勝は、同球場で実施。球児たちがしたためた『全国制覇 駒大苫小牧』、『北海道で1番長く』という決意が、1カ月以上たった今も消えずに残っている。