ファイターズ
2023/09/02 22:00

2軍で再出発の吉田輝星 一睡もできなかった降格直後の夜「自分に何が足りないのか考えていたら目がバキっと」

2軍降格後初登板の吉田(中央)は1回を無失点に抑えた(撮影・近藤裕介)

■イースタン・リーグ16回戦 楽天0-4日本ハム(9月2日、牛久)

2軍楽天戦で1回1安打無失点 「0点は絶対条件。しっかり考えながらやっていきたい」

 もう、落ち込んではいられない。日本ハムの吉田輝星投手(22)が2日、2軍降格後初登板に臨み、楽天を相手に1回1安打無失点と好投した。8月31日の1軍ロッテ戦から中1日で迎えた再出発のマウンドを上々の内容で終え、「0点は絶対条件として、ファームだから試せることもある。きょうは新しく右バッターに対してシュートを使った。良い反応が出ていたので、練習していきたい。もう一回、自分に何が足りないのかしっかり考えながらやっていきたい」と力を込めた。

8月25日に今季初1軍昇格も1週間で逆戻り

 やっとの思いでつかんだ1軍の舞台は、はかなく終わった。高卒5年目の今季は春先から調子が上がらず、試行錯誤を重ねて8月25日にようやく初昇格。同日の西武戦では1回3者凡退2奪三振の完璧な投球を見せたが、その後の2試合はいずれも失点を喫し、1週間で2軍行きを命じられた。

31日ロッテ戦後は1軍の宿舎へ

 悔しくないはずがない。降格が決まった8月31日の夜。すでに部屋が予約されていたため、鎌ケ谷に戻らず1軍のチーム宿舎に泊まった。午後11時半ごろ到着し、翌日の2軍練習に備えてすぐにベッドに入ったが、どうしても眠ることができなかった。「僕は普段、布団に入ったら10分は遅い方で、5分ぐらいでパパッて寝ちゃうタイプなんです。だけど、この日はごろごろ、ごろごろして、何回体勢を変えても寝られなくて」。

「もっと投げられた」「最大値は」「この球種を」「もっと球が強ければ」…早朝から練習へ

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