コンサドーレ
2023/09/02 22:30

札幌GK高木駿がJ通算200試合出場を22試合ぶり完封勝利で飾る

後半、GK高木がボールセーブをする(撮影・小田岳史)

■J1第26節 札幌4-0G大阪(2日、札幌ドーム)

完全移籍で加入してまだ2週間

 8月にJ2大分から完全移籍で加入した北海道コンサドーレ札幌GK高木駿(34)が、自身のJリーグ通算200試合出場となった一戦でガンバ大阪攻撃陣をシャットアウト。チームにとって実に22試合ぶりとなる完封勝利でメモリアルゲームに花を添えた。

 先月20日にチーム合流してからまだ2週間しか経ていない。そんな事実を忘れてしまいそうになるほど、高木が攻守両面で札幌のサッカーに見事な適応を披露してみせた。

初の本拠地「雰囲気はすごく良くて、いつも通りのプレーはできたかな」

 キャリア通算3度目、そして札幌の選手としては初めて迎える札幌ドーム。「札幌ドームには元々いいイメージがすごいあって。試合前からサポーターもたくさんいて、『ここで試合ができるんだ』『ここを自分のチームとして試合ができるんだ』っていうすごくうれしい気持ちがありました」と新たな本拠地でプレーする喜びを表現し、「芝生はちょっと滑るところはありましたけど、雰囲気はすごく良くて、自分としてもいつも通りのプレーはできたかなと思います」と、無失点で切り抜けて絶好のスタートとなったホーム初戦を笑顔で振り返った。
 

試合終了後、勝利を喜ぶGK高木(右から2人目)ら札幌イレブン

 

広い行動範囲とキープ力、長短のパス精度に長けたGK

 試合前日の監督会見でミハイロ・ペトロヴィッチ監督(65)は「(高木)駿をこの夏の補強で獲得した。札幌にとってGKからのビルドアップが生命線である中で、そこが安定することでチームの状態は上向いていくと私自身は感じている」と高木に寄せる期待を口にしていた。その期待に応えるように積極的にペナルティーエリア外に顔を出し続けて何度もビルドアップに参加。広い行動範囲とキープ力、そして長短のパス精度に長けたGKが最後方に控えることが、前節川崎戦(等々力、2△2)の前半、そしてこの日のG大阪戦のように相手守備陣へ強い圧力をかけることにつながっていると言えるだろう。

 川崎戦ではチームに合流してから日が浅かったせいか、周囲の選手との呼吸が合わず失点につながるミスもあったが、「後半、ゲームをどう運んでいくかはアウトオブプレーのときに(宮澤)裕樹と話したり、(荒野)拓馬と『こうやって、こう』みたいな話を少しずつしながら」コミュニケーションを密にしてきた。「まだまだうまく試合を運べると思いますが、今日は結構相手の嫌がるプレーをできたかなと思うので。少しずつ味方との関係も良くなっていると思います」と、連係面の上積みもまだまだ望めそうだ。

「娘が200試合達成の花束プレゼントをやりたがっていた」

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