3人制バスケのプロリーグが北海道初開催 北海道岩見沢FUは2敗も大盛況
バスケW杯の盛り上がりを岩見沢にも
3人制バスケットボールのプロリーグ「3×3.EXE PREMIER(スリーエックススリー・ドット・エグゼ・プレミア)」が9月3日、岩見沢市内で開催された。北海道内で3人制プロリーグが開催されるのは初。参戦2季目で北海道唯一のプロチーム「北海道岩見沢FU」が中心となって誘致し、レギュラーラウンド最終戦の1会場として12チームが出場した。前日2日、5人制のW杯で男子日本代表が活躍しパリ五輪出場権を獲得し大いに盛り上がりを見せたが、3人制も東京五輪日本代表が出場し熱いバトルを繰り広げた。
北海道岩見沢FUは2敗で予選リーグ敗退
国内トップクラスのプレーの連続とDJによる演出で会場のボルテージは終始最高潮。岩見沢FUは東地区上位の「インザイライノスエグゼ」と「トウキョウダイムエグゼ」と対戦。2敗で予選リーグ敗退したが、「トウキョウダイムエグゼ」戦では、ノックアウト負けとなる21点にリーチをかけられてから、田口凜(28)の2ポイントシュートで20-20の同点に追いつくなどホームの大声援に背中を押され大接戦を演じた。
初めてのホームゲーム。選手兼共同代表を務める田尻洋輔さん(36)は「皆さんのお力のおかげでこうやって実現できた。感謝しかないです。だからこそ、選手としては結果でお返ししたかったんですけど、それができなくて悔しい気持ちとありがたい気持ちが半分半分」と汗をぬぐった。
東京五輪日本代表も出場
3人制が正式種目に採用された東京五輪では、5人制W杯日本代表の富永啓生(22)がプレーした。この日は3人制の東京五輪日本代表・落合知也(36)が「アルファーズエグゼ」の一員として出場した。主催者によると、正式な来場者数は大会後になるが「ここまで集まったのは全国でも多い方」と開催は大成功に終わった。
東西21チームずつで構成、5人制⇔3人制の垣根が低いのが特徴
プロリーグは東西21チームずつの42チームで構成。参戦2季目の岩見沢FUは東地区に所属し、今季はかつてレラカムイ北海道でプレーした菅原洋介(39)が加入した。3人制も経験豊富で「自分たちの実力以上の力をこの雰囲気が作り出してくれた。この競技の面白いところで、個々の能力よりもチームの能力でやるべきことを遂行すればいいゲームができるのを自分も実感しています。2試合目の方がしっかり遂行できた」と競技の面白さをアピールする。
競技普及と競技力向上へ「結果で恩返ししたい」
来季へ向け課題は明確だ。今季の目標としていた予選リーグ突破を達成することは出来なかった。田尻さんは「点数が開いた時に、自分たちで相手の勢いを殺してもう一度しっかりゲームとして組み立てる力はついてきてる。あとは中盤の1点、2点の展開になった時に、勝つまでの道筋がまだ精度が低い」。この2試合でも1点差まで追い付きながら勝ち越すまでには至らず。「今度は自分たちの力をつけて、最後に勝ち切るところまで力をつけて、皆さんに結果として恩返ししたい。シーズン勝ち越しを変わらず目標にして、その先のプレーオフ進出を目指したい」。北海道唯一のプロチームが地元での競技普及と競技力向上をけん引し続ける。