コンサドーレ
札幌FW小柏が起点となった前節の得点シーンを回顧「あそこでルーズボールを拾うのは自分の特長」
■9月4日、札幌ドームサブグラウンド
後半14分、スパチョーク2点目の起点となったシーン
北海道コンサドーレ札幌のFW小柏剛(25)が、2日の前節ホームG大阪戦(札幌ドーム、4〇0)で自身が起点となり、勝利を大きく引き寄せたMFスパチョーク(25)の2点目のシーンについて振り返った。
札幌が1点リードの後半14分。相手陣内右サイドに位置していた小柏がG大阪MFラヴィ(27)からボールを奪い返し、DF馬場晴也(21)が前線のMF駒井善成(31)へグラウンダーのパスを送った。「駒井選手からワンタッチで落としてもらって、それに自分がトップスピードで入っていってゴールに向かうというのが最初の想定」と小柏はスプリントを開始した。
だが、駒井は体勢を変えながらボールを受けると、ドリブルで自ら攻め上がることを選択。「駒井選手が前を向いて仕掛けたので、それを追い越そうという風に考えた」と、スピードは落とさずにそのままスプリントを続けた。
「ボールと、自分と、ゴールの位置が一直線に空いていた」
そして次の瞬間、この試合の明暗を分けるプレーが発生した。ドリブルを仕掛けた駒井に対応したG大阪DF権敬源(31)が左足を引っ掛けるファウルで駒井を倒す。その場面で小柏は一瞬「ファウルだな」と認識したが、「G大阪の選手が、たぶん僕と一緒で『ファウルだな』と思って、みんな足を緩めていて。そうしたらボールが転がっている位置と、自分と、ゴールの位置が一直線に空いていたので行けるなと思いました。G大阪の選手の方がボールに近かったので、審判が流してくれるかどうか分からなかったけど、イチかバチかでスプリントしました」と、そのスピードを緩めるどころか、さらに加速した。