５日に予定されていた楽天戦は、降雨のため中止となり練習は屋内で行われた。楽天モバイルに隣接する室内練習場の入り口には、額に納められた選手のユニホームが並んで壁に掛けられている。一汗流し終えたポンセは、その中央に位置する背番号１８のユニホームに興味津々。食い入るように見つめると「持って帰ってもいいかな？」と、少年のような笑顔を浮かべた。

　楽天の「１８」といえば当然、田中将の背番号だ。北海道にもなじみの深い大投手について、ポンセは「ヤンキースで投げていたときから試合をかなり見ていたよ。彼の成績や成し遂げたことは偉大だと思っているし、尊敬している。長いイニングを投げられる投球スタイルをマネしているんだ」と、うれしそうに語ってくれた。

　喉から手が出るほど欲しいのだろう。ポンセはさらに言葉をつないだ。「きょうかあした、楽天のチームストアに俺がいたら話しかけないでね。ユニホームを買っているかもしれないので（笑）」。マウンド上で見せる鬼気迫る表情とは全く違う。その顔はスター選手に憧れるファンそのものだった。