新庄監督 残り21試合で野手に宿題「四球を増やすテクニックを(身につけて)」
次の強化プランは選球眼
日本ハムの新庄剛志監督(51)が5日、楽天モバイルパークで予定されていた楽天戦が雨天中止になり、練習後、報道陣の取材に応じた。ラスト21試合のテーマとして、四球増加を打者に課した。計画的に進めてきた強化プランは、次のフェーズに突入する。
進歩しているからこそ、ワンランク上の宿題を突きつけた。「できたら四球を増やすテクニックを(身につけてほしい)。やっぱりボール球を振ったら結果は出ないから。見極める力(が大事)」。就任1年目は積極性を求め、初球から振っていくスタイルがチームに浸透。2年目の終盤に差し掛かり、今度は選球眼にフォーカスした。
四球はリーグ4位の327個
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今季は122試合を消化し、日本ハムが獲得した四球はリーグ4位の327個。1試合平均は2・68個の計算になる。チーム打率は.236でリーグ5位。出塁を増やすことができれば、相手にプレッシャーを掛けられる。当然、塁上に走者を置くことでベンチの選択肢も広がり「得点力? 上がる上がる。ヒットと同じですからね」と断言した。
「土台を作るのが僕の役目」
現在は借金15を抱え、リーグ5位に低迷しているが、成長を確信している。厳しい現状は受け止めながら「球団が監督にしてくれたのだから、優勝を狙わないといけない。でもファイターズの選手と出会えて、優勝も大事ですけど、個人個人に一年でも長くユニホームを着させてあげて、一円でも多くお金を稼がせたい」と熱望。続けて「昨年からある意味、世代交代したチームで、土台を作るのが僕の役目。その中で徐々にステップをしていきながら、気がついたら素晴らしいチームをつくってくれた(と感じてもらえたら)」と未来を展望した。
上位進出のわずかな可能性に懸け、力を尽くすラストスパートの時期。新庄監督は揺るぎない信念を携え、ゴールまで突っ走る。