札幌MF駒井 ルヴァン杯準々決勝第1戦で好アシスト 自身2度目の優勝へ「すごく思い出深い大会」
■9月7日、札幌ドームサブグラウンド
劇的勝利から一夜 メンバーはリカバーで調整
前夜に行われた横浜Mとのルヴァン杯準々決勝第1戦(札幌ドーム、3〇2)で劇的勝利を飾った北海道コンサドーレ札幌は、ベスト4進出を懸けた10日の第2戦(ニッパツ)に向けてリカバリーメニューで調整した。
第1戦の後半29分に生まれた同点ゴールを演出したMF駒井善成(31)。思い出深い大会で自身2度目の優勝を目指す。再び栄誉に輝くため、敵地・横浜で4強入りのチケットをつかみ取る。
流れを呼び込んだ一本のパス
是が非でも勝利したい第1戦。札幌のホームで行われた。1ー2と1点を追う苦しい展開の中で、試合の流れを変えたのが、駒井の右足から放たれた一本のパスだった。
MFルーカス・フェルナンデス(29)が自陣左サイドからFW小柏剛(25)を狙ったロングフィードこそ、はね返されてしまったものの、そのこぼれ球に駒井が反応。対応した相手DFの頭上を越える美しい浮き球のパスを供給した。
あうんの呼吸で動き出した小柏
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「セカンド(ボール)をうまく拾えて目を上げた時、『剛、動き出してくれへんかな』と思ったら、やっぱり動き出してくれて。ボールも浮いていましたし、相手の頭を越えたらチャンスあるかなと思ったので。剛がうまく抜け出してくれて、しっかり決めてくれて良かったです」。横浜Mの守備網をかいくぐり、あうんの呼吸で動き出していた小柏の元へとパスがつながると、その決定機をストライカーがきっちりと決めた。そこから約20分後に訪れる歓喜の瞬間への伏線を見事に張ってみせた。
浦和時代の2016年にルヴァン杯制覇
4強入りを懸けた戦いを繰り広げているルヴァン杯。浦和在籍時の2016年に優勝経験を持つ駒井は「自分の人生の中での初タイトルがルヴァン杯での優勝だったので。そこで出場機会をもらえたことで自分が飛躍できた。本当にすごく思い出深い大会」と、このタイトルへの強い思いを口にする。
「優勝した時の気持ちは忘れられないので。それを取りにいけるチャンスがあるので、その舞台にしっかり立てるように頑張っていきたいです」。自身2度目、そして札幌にとっては初となるルヴァン杯制覇のため、強い覚悟を持って大事な一戦へと挑む。
優位な立場にも気を引き締める 「相手より多く点を取って勝つ」
札幌が1つの白星を手にしている状況で迎える第2戦。引き分け以上で準決勝進出が決まるが、「アドバンテージがあることは確かなので、それを生かすというのは大切だと思います。でもやっぱり戦い方的には今までと変わらないので。しっかりと相手より多く点を取って勝つ」。好守のキープレーヤーである背番号14は、2連勝での準々決勝突破を見据え、敵地での戦いへと臨む。