札幌MF木戸がルヴァン杯準々決勝第2戦も出場意欲 第1戦で前半途中に負傷交代「多少は無理してもやりたい」
■9月8日、札幌ドームサブグラウンド
北海道コンサドーレ札幌は、10日のルヴァン杯準々決勝第2戦となるアウェー横浜M戦(ニッパツ、18時キックオフ)へ向け、ボール回しなど軽めの練習を行った。6日の第1戦(3○2、札幌ドーム)で、前半ロスタイムに腰を痛めて退いた特別指定の木戸柊摩(大阪体育大3年)が2試合連続出場に意欲を見せた。札幌は引き分け以上で準優勝した19年以来の4強入りが決まる。
グラウンド外周をランニング
手負いの20歳がチームを救う。この日はボールを蹴りながらグラウンド外周を黙々とランニング。大会規定では21歳以下の選手を最低1人先発出場する必要があり、チームで該当するのは木戸とDF西野奨太(19)、FW出間思努(18)ら2種登録の3人。この日、西野は別メニューで、ルヴァン杯グループステージ2試合に出場した現役高校生の出間は練習を欠席した。「3人の中だったら絶対自分が一番出た方がいいと思いますし、今勝ってる状況。絶対なんとしても勝ちたい試合なので多少は無理してもやりたい」とピッチに立つ覚悟だ。
ぎっくり腰のような状態
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ただ覚悟とは別に、体の状態を慎重に見極める必要がある。痛めたシーンに関して「自分が高めのボールを胸トラして着地した時に、結構激痛が走った。動こうとしたけど動けなかった」と、ぎっくり腰のような状態だったそう。「昨日病院行って、注射とかで治療してもらって良くなってきてるんすけど、正直まだなんとも言えない。明日(9日)の状態次第ですかね。練習をちゃんと全部できたら」と、ぎりぎりまで出場の可能性を探る。
第1戦はミシャから好評価
6日の第1戦では左シャドーで存在感を示した。「ちょっと自信も出てきました。どんどんボールに触って、ドリブルとかで相手を崩しながら、もっと得点とかアシストの数字の部分にもこだわっていきたいと思うんで、そこで結果残したい」。ミハイロ・ペトロビッチ監督(65)からの「良かったと声をかけてもらった」好評価に、「そこは継続していきたい」と自信にもつなげる。
「マリノス倒して、どんどん進んでいきたい」
札幌Uー18出身。19年のルヴァン杯決勝進出時は高校2年生。「しびれましたね、あの試合は。日本国内の天皇杯と同じカップ戦なんですけど、これを優勝するだけでだいぶ違うと思いますし、決勝の(川崎)フロンターレ戦はあと1歩だった。次は優勝してなんとしてもタイトルを取りたい。今も結構チャンスだと思いますし、自分も試合に絡めてるところをプラスに捉えて頑張っていきたい。次もしっかりマリノス倒して、どんどん進んでいきたい」。4年前は自宅でテレビ観戦だったが、今度はピッチの上でサポーターと一緒に勝利を分かち合う。