ぐんぐん郡司が気をはく複数安打 移籍後初の外野守備をこなし、次は二塁にも挑戦?
■パ・リーグ21回戦 西武6ー0日本ハム(9月8日、エスコンフィールド北海道)
苦手の西武戦で存在感示すマルチ安打
日本ハムの郡司裕也捕手(25)が8日、エスコンフィールド北海道で行われた西武戦に「2番・一塁」で先発出場し、チーム唯一の複数安打と気をはいた。九回からは、中日から日本ハム移籍後では初めての外野守備にも就いた。
チームは完封負けを喫したが、背番号30の存在感はぐんと増している。一回に中前打を放ち、八回には左前打をマーク。九回2死満塁で迎えた第5打席は遊ゴロに倒れ「最後、打ちたかったですけど…」と悔やんだが、「西武戦はうまく攻められていて相性が悪い。打てて良かったです」。試合前の時点で打率・095と苦戦していた西武相手に快音を響かせ、「ちょっと安心しました」とホッとした表情を浮かべた。
自身の役割も重々承知 「出されたサインはできるように」
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
チームバッティングもきっちりこなした。1点先制された直後の六回無死一塁では、二ゴロで得点圏に走者を進めた。「エンドランのサインで絶対に転がすのと、抜ければ一、三塁なのでそれを狙っていました」。2番起用の機会も増えており、「2番に入っている時は、そういう作戦が増えると思っている。出されたサインはできるように準備していきます」と表情を引き締めた。
九回にはレフトの守備へ 新庄監督「打線重視ならセカンドも面白い」
九回には「きょうは行くと思っていなかった」と驚きながら、移籍後初めて外野の守備に就いた。中日時代から使用しているグラブを手に左翼へ。守備機会がなく「1球くらい打球が飛んできてほしかったですけど」と苦笑いも、「ドラゴンズ時代も1軍で外野を守っていますし、不安とかはあまりないです」と落ち着いていた。
本職は捕手だが、一塁、外野とさまざまなポジションに挑戦中。新庄監督は「打線を重視するのであれば、セカンドも面白いんですけどねー」と、さらなる計画を練っており、「あした(9日)、レフトでも面白いかなって」と起用を示唆した。
全てを受け入れ前進あるのみ 求めるものはチームの勝利
郡司は「全然、前向きに。僕がレフトをできれば幅が広がると思う。たぶん監督は外野(守備)を見る目は厳しいですけど、それをクリアできるように練習します」。打率3割超えのバッティングを生かすため、守備面でもぐんぐん成長していく。