《SHINJOの信条》楽しさしかないですね。ここから、どんどんどんどん成長していって
■パ・リーグ22回戦 西武7ー2日本ハム(9月9日、エスコンフィールド北海道)
ー(試合後自ら)
「どうでしたか。加藤(貴)くんは。肘の張りからね。久々に投げてちょっとメリハリがないというか、ゆったりしたモーションから、スピードガンよりも速く感じるような球は、きょうはなかったかな。まあ、次はね。彼なら直してきてくれると思うんで」
―リーグ優勝の可能性がなくなった
「仕方ない。実力がないということで。まあ、これからですよ」
―去年は優勝は目指せなかったと。今年は
「今年は経験させてね。いつも言っているように経験させて、土台がだいぶできてきたんで。ここからもう見守るというか。成長をね、一気にあげてもらって。まあ見守っていくしかないです。プレーするのは選手なんで。一番いいのは僕が何もしなくて、グラウンドでプレーしている選手がどんどん活躍してくれて勝つっていう。まあ強いチームっていうのは、どっしり監督が座って見守るぐらい。作戦なんかそんないりませんよっていうチームになるためには、やっぱ経験していってね。自信をつけて、結果を出してくれるのを待つという。そんな、2年そこらじゃね。急には伸びないので」
―今季は1点差ゲーム、接戦での敗戦が多い
「ホントね。それも成長ですよね。まあまあ、去年は別として今年はそういうゲームが多くなったという経験はしているので、それをひっくり返す実力もあると思うし、そのためにはさっき言ったように経験。で、あと野球っていうのはヒットを打つのが前提ではなくて、点を取って勝つゲームなので。ランナーがサードにいて、1アウトで内野が下がっていたら、内野ゴロで自分が犠牲になって1点を取りにいっての積み重ねで勝っていかないといけない。そういうのを自分たちで分かってもらえるようにね。なってきたら1点差が逆になってくると思うので。でも、まあ野球は80%ピッチャーなので、ピッチャーが抑えてくれたら点が入らないので。そういうところで四球、あとは向こうに有利なカウントをつくらないというところですかね~」
―去年より防御率は向上している
「ねっ。それも成長じゃないですか」
―監督から見て個人個人は成長しているか
「いやあ、もう。去年は子どもでしたからね。今年は高校を卒業して、世に出て行くような感じにはなってきていますからね」
―優勝するには大人にならないといけない
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「そうっすね。はい。記者やりたての時は何も分からなかったでしょ? でも、今はこういうふうにね。プロレベルの質問ができるようになってきたのは、経験しかないと思うから。楽しみですよ」
―監督としての手応えは。うれしいですよね
「もちろん、もちろん」
―個人的に楽しそうにやっているように見える
「楽しさしかないですね。ここから、どんどんどんどん成長していって、これが一気に化ける可能性もあるんじゃないかなっていうチームには間違いなくなっていると思うから。その爆発を期待したいなと思います」
―来年に向けて、ここまでの戦力の判断は
「そうですね。去年は見極めの年で、今年は見極めた選手、合格者が今、スタメンで出て。ホント土台は全然できてきたと思うし、あんまりヒケは取っていないような気がするんですよね。よそのチームと。さっき言ったみたいに1点差で負けた試合が多いっていうところは、いい勝負をしているので、紙一重っていうところはすごく感じます」
―「たら、れば」だが、大型連敗がなければ
「あれ、ミスね。そこミスなんですよ。エラー。あとピッチャー、キャッチャーの見えないミス。走塁ミスもあるんですけど。そこさえ…。この球場の難しさっていうところもね。きょうも外崎くんが普通のゴロをね。うちのチームはこの球場でたくさん試合をしないといけないから。ここの土は難しいっちゃ難しいですよねー。甲子園の土に変えてもらおうかな(笑)。素晴らしかったから」
―七回、清宮の打席で王柏融を代打に送った
「あーもうなんかね。ベンチで見ていてね。こう、ワクワクさせてくれない。なんか見逃し方にしても、打ちにいって、がってやめる姿勢が最近ちょっとないから。だったら王柏融の方がちょっとね、期待感があったので。ガーって闘志を出してほしいなっていうところで、代えました」
―六回に中途半端な空振り三振
「んー、ね。そんなにびっくりするようなボールじゃないから。そういうところの歯がゆさっていうのがあったので。まあ、あしたね。彼がきょうのこの交代をどう思うかね。ベンチではしっかり声は出してましたから。切り替えて、引っ張っていってもらわないとね。引っ張っていってもらわないとっていっても、まだ(主力として)1年目ですからね。去年も2割1分、今年はステップアップを1個して。でも、間違いなく中心選手の素質はあるしね。あとは結果と打席での内容と姿勢ですね。なんか期待できそうだなという雰囲気を出してもらったら。またみんなもそれを見て、まねじゃないけど、よし、俺たちもやろうっていう気持ちになってもらわないといけないので。惜しかったね、きょう、万波くんの(二塁打)。やっぱ一本出て、その次の打席、右中間にね。あれもう角度さえ良かったら、ね。中村くんみたいなホームランになると思うので。上がってきてくれると思いますよ。あとは野村くんやね(笑)。チャンスで回ってくるね、どこの打順でも! 紙一重、これも。ここで打てば乗るし。打てるまで、こっちが我慢して。やっぱ引っ張っていってもらわないといけない選手の一人ではあるのでね。一本出たら変わってくると思うので。はい。OK?」