ファイターズ
2023/09/10 18:55

《鶴岡慎也のツルのひと声》状態が良く気持ちも乗っている。それでも勝てないのがプロの世界

■パ・リーグ23回戦 西武10ー0日本ハム(9月10日、エスコンフィールド北海道)

素晴らしかった伊藤の状態 勝利への執念もあった

 もったいないの一言に尽きる。先発の伊藤。調子はかなり良かった。一回、いきなり無死満塁のピンチを迎えたのだが、4番の渡部から3者連続の空振り三振。5番の栗山は153キロの直球で仕留めた。スプリットの落ちも良く、スライダーの曲がりも素晴らしかった。

 気持ちの面でも勝利への執念が見えた。前回登板の9月2日。オリックスの山本由伸と投げ合ったのだが、一回に1点を奪われて0―1の完投負け。その教訓もあったはず。立ち上がりから飛ばしていたように思う。

詰めの甘さを露呈 痛打された勝負球

 ところが、だ。二回、三回につかまった。味方失策やゴロを捕球し損ねた自身のフィールディングもあったが、ことごとく痛打された。原因は、本人のコメントにもあった通り、詰めの甘さ。追い込んでからの勝負球が逆球になったり、少々甘く入ったりした。

顕著だったシーンは3球勝負にいった2つの場面

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