高卒３年目の投手たちが９日の２軍ロッテ戦で輝いていた。まずは先発した道産子左腕・根本が５回２安打無失点で３勝目をマーク。８月１７日の１軍登板で左足に打球を受けて打撲し、登録を抹消されたが、順調な回復ぶりを見せつけた。１点リードの八回からは、４番手で育成右腕の松本遼が登板。２回完全、５奪三振の快投で試合を締め、今季初セーブを挙げた。

　２人は鎌ケ谷でもよく行動を共にし、気心の知れた間柄。一緒にいる際に記者が「仲良しですね」と声をかけ、「全然、そんなことないです」と返されるのが定番だが、互いに本人を目の前にして、それを言えるのが仲の良い証しだ。昨秋のキャンプで同部屋になった際には、根本が人気アニメ「ゴールデンカムイ」を「早く見ろ」とゴリ押しし、根負けして見始めた松本遼は「めっちゃ面白い」と、どハマりしたそうだ。

　当然、２人は競争相手でもある。現状では、すでに１軍で勝利を挙げている根本がリードしているが、将来はまだ分からない。いつの日か仲良しコンビ揃っての活躍を、１軍の舞台で見てみたい。