【ライブレポート】タイトル未定 ワンマン「浸る大地」全18曲に込めたメンバーの思い【ライブ写真全111カット】
■9月5日、札幌・Zepp Sapporo
新曲「水流」も披露
北海道発のアイドルグループ・タイトル未定のワンマンライブ「浸る大地」が9月5日、札幌市内で開催された。同会場での公演は、2月の「汽笛」以来2度目で、新曲「水流」を含む全18曲を披露。メンバー4人の個性は存分に発揮され、タイトル未定に浸ることのできる濃密な90分間となった。開演前の楽屋や舞台裏の様子も収めた写真とともにレポートする。
冨樫「最後までタイトル未定に浸っていってください」
開演時間が近づくほど、会場は期待感に満ちていった。メンバー4人が登場すると拍手が巻き起こり、「踏切」でワンマンライブ「浸る大地」が幕開け。間髪を入れず「薄明光線」「綺麗事」で待ちわびていたファンの心を溶かしていった。それからメンバーがそれぞれあいさつし、冨樫優花は「今日は、一つ一つの楽曲に込めたメンバーそれぞれの思いが、この会場にいるみなさん一人一人に届くように歌っていきたいです。最後までタイトル未定に浸っていってください」と開幕を宣言した。
谷「(新曲は)もがきながら進んでいる道の決断の意味を込めた」
「夏が来れば」「夏のオレンジ」といった夏曲を披露すると、会場のテンションに火が付いた。アッパーチューンの「主題歌」が続いたと思えば、「溺れる」を力強く、かつ感情的に歌い上げて見事な緩急を演出した。そして、新曲「水流」を初披露。谷乃愛が「『薄明光線』と『溺れる』のアンサーソングになっていて、今、私たちがもがきながら進んでいる道の決断の意味を込めた曲になっています」と説明した。その後も「黎明」「花」と息をつかせる暇もなく、楽曲をたたみ掛けていくと、ファンのボルテージは一気に上昇した。
「未完成のパレード」で空気を一変
谷の「夏の終わりにピッタリな曲を用意しています」というMCで始まったのは「蜃気楼」。「道標」「灯火」と続き、「にたものどうし」では、冨樫が曲中で「一人きりだった私をここまで連れて来てくれてありがとう。これからもよろしくお願いします」と感謝を口にした。そんなしっとりとした雰囲気が漂う中、「未完成のパレード」で空気をガラっと一変させることができるのもタイトル未定の魅力の一つだ。
重大発表
そして、ステージ上のモニターには、「重大発表」の文字が浮かび上がり、10月から「HBCラジオ」での冠番組がスタートすること、さらには来年2月4日に再びZepp Sapporoで3度目となるワンマンライブを行うことも発表された。会場の熱気は最高潮となり、ライブの定番曲「鼓動」でさらに強固な一体感を築いた。
最後の曲の前に
4年目に突入したタイトル未定。最後の曲「栞」へと入る前に、それぞれが現在の胸の内を語った。
川本空「今、Zepp Sapporoに立てていること、タイトル未定の川本空として存在していることは、一人一人のあなたのおかげです。この光景を目に焼き付けて帰りたいと思います」
冨樫優花「『今』を大切にしようとする瞬間が多いのかなと思います。何者かになりたい葛藤、感情は今しか経験できない。この感情に嘘をつかないで、これからも歌に刻んでいきたいと思います」
阿部葉菜「アイドル活動は気付けば6年半も経っていました。毎日まだまだ勉強で、ダサいなって思うことがいっぱいあるんですけど、やりたいこともいっぱいある。阿部は『朝の顔になる』っていうのがずっと夢です。待っていてください」
谷乃愛「この半年間、すごくあっという間で楽しい思い出ばかり。本当に今が楽しい。これからの未来も楽しいんだろうけど、みんなと『アイドル・谷乃愛』としていれることが、本当に幸せだなと感じてます」
アンコールのラストは「青春群像」
終演後はアンコールの大合唱が巻き起こり、ラストは「青春群像」を伸びやかに歌い上げて、フィナーレを飾った。4人の異なる声色で真っすぐに届ける歌唱力やダンスを交えた圧巻のパフォーマンス。その成長を示すには、十分すぎる90分間だった。
9月5日 タイトル未定のワンマンライブ「浸る大地」での模様を写真で紹介します。(全111カット)