国体に出場する北海の日程を考慮し、札幌支部予選が1日繰り上げ
Bブロック代表決定戦は6日に変更
来春の選抜甲子園出場につながる秋季全道高校野球札幌支部の組み合わせ抽選会が9月12日、札幌市内で行われた。当初は10月7、8日に代表決定戦を予定していたが、10月8日開幕のかごしま国体に出場する北海に、日本高野連からベストメンバーで出場する旨の要請が来たことから、札幌支部の日程が1日繰り上がった。北海は6日に代表決定戦が行われるBブロックに入り28日の1回戦で札幌厚別との対戦する。
金沢新主将「神宮大会と選抜に出ることが目標」
抽選2日前の10日に大役に指名されたばかりの金沢光流新主将(2年)。甲子園からの帰道後、2年生以下の練習で自主的にチームを引っ張ってきており「なんとなく自分が主将だと思っていました。やるしかない。去年は準優勝だったので、今年は優勝。神宮大会と選抜に出ることが目標」と、1年前のリベンジを果たし、代またぎの甲子園出場の難関に挑む。
札幌ドームで開催する秋季全道の日程を3週間遅らせる
8月20日、北海道で一番遅い新チーム始動となったが焦りはなかった。今年から秋季全道大会は札幌円山から札幌ドームに変更。日没の心配がなくなったことで例年より3週間以上、大会日程を遅らせることになった。これにより札幌支部も同様に開幕を9月27日とした。「甲子園が終わって1カ月あったので、焦りはないです」。新チーム結成後、練習試合では9勝1敗。加えて毎週末、国体に出場する甲子園メンバーを相手に紅白戦を行い強化を図ってきた。
今夏の甲子園スタメンの半分が2年生
2年生はこの夏大きな経験値を積んだ。甲子園では主にスタメンの半分が2年生。金沢は三塁コーチャーと伝令役でベンチ入りし、3回戦の神村学園戦(鹿児島)では四回に代打中越え二塁打で甲子園デビューも果たした。「野球選手として一回り大きくなれた。大舞台でやれて落ち着いてできた」。3年ぶりの秋季全道制覇と7年ぶりの国体出場。過密日程をはねのけ二兎(にと)を追いかける。