ファイターズ
奈良間 完全阻止の技ありヒット&執念ヘッスラで鼓舞
■パ・リーグ23回戦 オリックス8-1日本ハム(9月12日、エスコンフィールド北海道)
六回の第2打席 体勢を崩されながらもチーム初安打
日本ハムドラフト5位ルーキーの奈良間大己内野手(23)が12日、エスコンフィールド北海道で行われたオリックス戦で気を吐いた。六回2死から完全試合阻止のチーム初安打を放つと、万波中正外野手(23)の左翼フェンス直撃二塁打で激走し、ヘッドスライディングで生還。チームを鼓舞した。
沈滞ムードを変える曲芸打ちだった。六回2死まで完璧に抑え込まれていたオリックス先発の東に食らいついた。追い込まれ、体勢を崩されながらも、地面スレスレのスライダーを拾い上げた。打球は中前で弾み「H」のランプが点灯。技ありの一打にも本人は「あまり考えずに打ったッス」と涼しい顔で言ってのけた。
万波の打球が左翼を越えるのを確認し 一塁から一気に本塁へ生還
続く万波の打球は左翼手の頭上を越えた。奈良間は4点ビハインドも、迷わず、一塁から本塁に突入し、間一髪で生還した。「抜けた瞬間、ホームまで行かないといけない。思い通りの走路を走れたかな」。見せ場の少ない苦しい展開でも、ファイターズの新しい元気印が持ち前のガッツでファンを沸かせた。