北海道コンサドーレ札幌のＦＷ中島大嘉（１９）が公約実現を目指す。肋骨（ろっこつ）を痛めていたが、２７日から全体練習に合流した。「ゴールに飢えまくっている」という１９歳は開幕前、「１０点取ったら髪を伸ばす」と宣言していた。ここまで天皇杯とルヴァン杯で計４得点。残るリーグ戦は５試合。早々にリーグ初得点を挙げ、勢いに乗る。

　９月２７日のエリートリーグ・水戸戦で肋骨にヒビが入った中島。その後も練習を続けていたが、痛みが引かずに別メニューで調整していた。「まだちょっと痛いけど、国見高出身なので全然やれる」。名門校出身のプライドをのぞかせ、今月２７日から全体練習に完全合流を果たした。
　坊主頭がトレードマークのルーキーは開幕前に「１０得点取ったら髪を伸ばす」ときっぱり。１年目の今季はここまでルヴァン杯での１得点と、ハットトリックで奪った天皇杯での３得点の計４得点。「あと６点で坊主をやめる」と言い切り、ブレない目標を持ち続けている。
　残留をほぼ手中に収め、ペトロビッチ監督は、残り５試合に若手を積極起用することを明言している。中島もアピール次第では出場機会がある。「チャンスをもらえたら絶対にゴールを奪う」と鼻息は荒い。
　“飛び級”でトップ昇格を果たしたＤＦ西野の存在も刺激だ。「僕はもう若くない」と気合を入れ直したストライカー。待望のリーグ初得点を契機に“脱坊主”への階段を駆け上がる。
（石栗賢）

留萌市と連携協定締結

　株式会社コンサドーレと一般社団法人コンサドーレ北海道スポーツクラブは２８日、留萌市と包括連携協定を締結した＝写真。コンサドーレと道内市町村との連携は７例目。交通安全や防災の啓発活動に選手を起用し、将来的にはサッカーをはじめとするスポーツイベントの開催などに協力していく。締結式に出席した野々村芳和社長（４９）は「自分たちが関わることで、地域が良くなることは何でもやる」と意欲的に話した。