ファイターズ
2023/09/13 20:15

今季限りで現役引退の元F戦士・谷元(中日)へ 山本拓が惜別「谷元さんは野球人生の道しるべ」

キャッチボールする山本拓(撮影・桜田史宏)

2016年に日本ハムで日本シリーズ胴上げ投手 

 日本ハムの山本拓実投手(23)が13日、現役引退が報じられた中日の谷元圭介投手(38)へ惜別の言葉を贈った。山本拓は2022年から谷元を頼って、宮古島での合同自主トレに参加。成功のヒントを授かり、飛躍的に成績を伸ばした。小柄な体を最大限に使う投球スタイルが2人の共通点。勝負師の系譜を継ぐ背番号67は、谷元が残した523試合登板を超えることを誓った。

12日夜に本人から引退の連絡 

 オリックス戦を終えた12日の夜。1通のメッセージが山本拓のスマホに届いた。差出人は谷元。『やめるわ』の短い言葉で全てを悟った。

「すぐに電話をかけました。報道を見て後輩から連絡するのが普通だと思うけど、その前に報告をいただけてうれしかったです。気付けば1時間ぐらいたっていて、夜遅くまでいろいろ話をしました」

近況報告、投手論、心構え… 尽きない会話

 引退報告を皮切りに、話題は互いが古巣とする中日と日本ハムの近況、マウンド上での思考など多岐に及んだ。ユニホームを脱ぐ決断を下した男は真剣に投手の心構えを後輩に説いた。湿っぽさを感じさせない声は、いつもより耳に残った。

「マウンドでは状況をふかんして見る自分と、勝負にいく自分の2人をつくる。感覚の話をしてくれました。同じ話を自主トレ先の宮古島でされた時は意味が分からなかった。トレードで出て、あちこちで投げて徐々に理解できるようになった。谷元さんは、常々『どんなピンチでも自分のできること、やるべきことに集中するだけ』と言っていた。当たり前を積み重ねて500試合以上投げている。すごく勉強になります」

憧れの谷元からエール 目指すは先輩超え

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい