【一問一答】自己最多4勝目を挙げた上原 チーム6連敗中も「僕だけ別次元にいるような気持ちで」
日本ハムの上原健太投手(29)が13日、オリックス戦に先発し、7回2失点の好投でキャリアハイに並ぶ4勝目を挙げた。ヒーローインタビューと試合後の一問一答は以下の通り。
【ヒーローインタビュー】
―今季2度目のヒーロー。お立ち台からの眺めはどうか
「やっぱ最高です」
―どんな思いでマウンドに上がったか
「いつも意識していることを、いつも通りやるだけでした」
―いつも通りできたか
「はい、できました」
―六回は中軸を3者連続三振
「なんか、そろそろ代えられそうだなと思っていたので、あのイニング三振3つとって、あ、もう1イニングいけるなと確信したので、あそこは良かったと思います」
―先発としての手応えは
「手応えは感じていますし、これまでいろいろ考え過ぎていたのかなと思います」
―どうシーズン締めくくりたいか
「僕たちの望む順位ではないですけど、それでも最後まで一つでも多く勝って、一回でも多くファンの皆さんと喜べるように最後までしっかり戦い抜きたい」
【試合後の一問一答】
―投球内容が素晴らしかった。どこが良かったか
「とにかくストライクゾーンに投げることですね。それに尽きます。シンプルに」
―無四球に達成感はあるか
「そうですね。3ボールまでいったら、真ん中でヒット打たれて、そのぐらいの気持ちだった。とりあえずフォアボールは絶対に出さんと。それが実践できて良かったかなと思います」
―球種は何が良かったか
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「チェンジアップは、だいぶ嫌がっていたのかなとは思います」
―直球は
「どうですかね。最近あんまりスピードが出ていないのが気になるので。あと、(伏見)寅威さんが構えているところにほとんど行っていないんですよ、逆球ばっかりで。寅威さんも次どうしようかなって結構、考えている場面があったので、もうちょっと要求しているところに投げられるようにしたいかなと」
―アバウトに球が散るのが結果的には良かったか
「そうですね。とにかく2ストライクに追い込むまでは、ストライクゾーンどこでもいいので、各バッターのツボ、得意なコースがあるので、そこ以外にどっか散ってくれっていう感じで投げている。でも追い込んでからは、本当にコントロール重視でっていう、ずっとそのパターンの繰り返し。誰がバッターであっても」
―序盤、低めの真っすぐを意識していたか
「ただ低めに行っていただけです(笑)」
―明大の先輩、山崎福との投げ合いはどうだったか
「一番は楽しかった。これまで先発で投げ合うことはなかったので、いつもはテレビ越しでしか見ていなかったので、ベンチから実際に見て、『ああ、福さんと今、投げ合っているのか』みたいな。そこでやっと実感が湧いた。本当だったら代わってほしくなかったです。ちょっと降板が早いです(笑)」
―前回、七回途中で降りた。きょうは投げ切りたいと思っていたか
「もちろん、イニング途中で代わる時は中継ぎがすごいバタバタ(肩を)つくったりとか、十分な準備ができない中で(投げないといけない)。できるだけしっかり準備してもらってマウンドに上がってもらいたいっていうのがある。しっかりイニングは完了したいなと思っていたので、打たれた後、まずはすぐアウトを取ることを考えていました」
―4勝目。キャリアハイに並んだ
「今まで全然、貢献していなかったなって思うので、まだまだ足りないなと思います。別に並んだうれしさは一切ないですね」
―ヒーローインタビューで、今まで考えすぎていたと言っていた。最近はアプローチを変えたか
「やっぱりフォアボールを出さない、2球で追い込む、それまでは本当にどこ行ってもいい。2ストライクに追い込むまでは、とにかくストライクゾーンの中にどこでもいいから行ってくれって感じで投げている。それが今までは、キャッチャーが構えたら、そこに投げなきゃいけないとか、こうしなきゃいけないっていうのに縛られていた。別にコントロールが良くもないのに、僕からしたら超難易度の高いことをやろうとしていたので、それを完全に取っ払った感じです」
―そういう意識に変わったきっかけは
「フォアボールを出すなと言われて、フォアボールを出さないようにするにはストライクをどんどん投げていく、ストライクを投げていったら、コースとか高さとか考えていられないんですよ。ストライクゾーンにとりあえず投げないといけないので、そんな余裕ないので。ポンポンポンポン投げていたら、結構、ファウルが取れて、ファウルでストライクが稼げるので、あ、意外といけるんだなって。別に打たれても同じことを続けていけば、意外と何とかなるなっていうことに気付いたので、それがものすごい大きいんじゃないかなと思います」
―そう思えるようになったのは、いつぐらいからか
「今シーズンに入ってからですね。たぶん交流戦あたりだったような気がします」
―三振へのこだわりは
「取りたい時に取れればいいなってぐらいですね。あとはランナー出たら、三振よりも内野ゴロを打たせたいという気持ちの方があるので、三振を狙いにいくとしたら、きょうの六回みたいな流れで狙いにいくことはありますけど、特にそこまで考えたことはないです」
―六回は狙っていった
「六回のイニングだけ、ポンポンと追い込んで、雰囲気で三振取れるっていうリズムみたいなのがあって、たぶん、どの球種を投げても良いところに行って三振が取れるリズムがあって、それが続いたので。それでベンチも建山さんと山田さんがボスに話して、次誰行くかみたいな話をしていたので、これまた途中で代えられたくないなっていうのがあって。だから、うまくいったんじゃないかなと思います」
―マウンドからベンチのやり取りを見ていた
「マウンドからも見ましたし、ベンチに座っていて結構、チェックするので、僕は。チラチラチラチラ、誰も動いていないなとか(笑)」
―郡司とベンチで、ものすごい笑顔だった。どんなやり取りがあったか
「郡司がものすごく危ない外野フライを捕ったので、よく捕ったなって。一応、僕も外野の練習ちょこっとだけやったことがあるので分かるんですけど、一番やっちゃいけない捕り方していたんですよ(笑)。むしろ、よく捕ったなって」
―連敗を止めた
「それはあんまり考えないようにしていたんですけど、本当にいつも通り、いつも考えていることをいつも通りやっていけばいいかなっていうことを自分の中にすり込んだ。これまで勝てなくて連敗して、どうしても空気が暗く重くなってくるので、僕だけ別次元にいるような気持ちで、きのう練習していたので、良い意味でその流れに乗らなかった。自分の流れでいけたのが良かったかなと思います。とりあえずホッとしました。寅威さんのキャッチングに助けられました」
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