札幌MFスパチョーク 湘南戦で3試合連続ゴールゲットだ! タイ代表から戻りリーグ戦へ照準
■9月14日、札幌ドームサブグラウンド
今、最も乗りに乗っている〝タイの至宝〟
北海道コンサドーレ札幌は強い雨が降りしきる中、16日の湘南戦(札幌ドーム)に向けてパス練習や11対11などで調整した。
前節のG大阪戦(札幌ドーム、4〇0)で2得点を挙げ、リーグ戦10試合ぶりの勝利に貢献したMFスパチョーク(25)。代表での戦いを終えて再び札幌へ戻ってきた〝タイの至宝〟が、来日後初となる3試合連続ゴールを決め、チームをリーグ戦2連勝へと導く。
今、チームで最も乗りに乗っている男と言っても過言ではないだろう。先月26日の川崎戦(等々力、2△2)では1ゴール1アシスト。そしてG大阪戦では前半13分に先制ゴールをマークすると、後半14分にはチームを勝利へと大きく前進させる追加点をゲット。今季2度目となる2試合連続ゴールを決め、もはやチームになくてはならない存在となった。
タイ代表でも好調を維持 カップ戦2試合にフル出場
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G大阪戦後、タイ代表に招集され、チームを一時離脱。タイで行われた4カ国によるトーナメント方式のカップ戦では2試合にフル出場し、イラクとの決勝戦では2点目のゴールをアシストする活躍を見せた。惜しくもPK戦の末、準優勝となったものの「2試合とも満足できる試合でした。みんなが頑張って(90分では)負けなしという結果で良かったと思っています」と手応えをつかんだ。
近づくW杯アジア2次予選 目指すは悲願の初出場
11月には2026年のW杯への出場を懸けたアジア2次予選が始まる。4チームで争われるグループリーグ。上位2チームが3次予選へと進むが、タイは韓国、中国というW杯出場経験を持つ強豪と同グループに入った。厳しい戦いとなることが予想される。
「親善試合を見ている限りでは、強度が足りていない部分が多いと思う。来月にまだ(代表戦が)2試合残っているので、そこで改善できたらいいなと思っています」。悲願のW杯初出場を目指すタイ代表の動向、そして国を背負って戦うスパチョークの勇姿にも注目だ。
好相性の湘南戦 「できるだけ点を取れればいい」
3試合連続ゴールが懸かる湘南戦。スパチョークにとって相性は抜群だ。5月13日、アウェーでの戦い(レモンS、4〇2)でJ1リーグ戦初ゴールを挙げた。「湘南戦で点を取っているので警戒されていると思うし、やりづらくなるなるかもしれない。湘南は強度が高いチーム。(勝利するために)できるだけ点を取れればいいかなと思います」と、前回対戦に続くゴールラッシュに意欲を見せる。
今季ここまで6ゴール 〝チャナ越え〟も射程圏内
現在リーグ戦で6得点をマークしている。タイ人Jリーガーの年間最多得点は「8」。MFチャナティップ(29)が札幌在籍時の18年に記録した。記録更新が現実味を帯びてきている。「(得点数を追い越すという)目標は立てていないですけど、できるだけ取りたいですね」と語る背番号49。その右足から放つ強烈なシュートで再び札幌ドームを沸かせてくれるはずだ。