道産子右腕の玉井「谷元さんのような投手になりたい」 フル回転で3年連続50試合登板狙う
■全体練習(9月14日、エスコンフィールド北海道)
憧れの〝小さな巨人〟が引退 「僕も長くやれるように頑張る」
日本ハムの玉井大翔投手(31)が14日、エスコンフィールド北海道で行われたチームの全体練習に参加し、キャッチボールなどで汗を流した。前日13日には、入団時から目標としていた中日の谷元圭介投手(38)の現役引退が報じられた。玉井は「38歳かぁ。すごいな~。僕も長くやれるように頑張りたいです」と決意を新たにした。
ルーキーイヤーの2017年夏。中継ぎのエース格だった谷元がトレードで中日へ電撃移籍した。玉井はぽっかり空いたセットアッパーの座を、チームメートの石川や鍵谷(現巨人)らと競いながら、計24試合に登板。飛躍への足場を固めた。
ユーティリティーぶりに感服 投球スタイルも理想
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
先発、中継ぎ、ロングリリーフに回またぎ。何でもござれの万能ぶりは投手としての理想像だった。「僕はプロに入る時から、谷元さんのような投手になりたいと言ってました。どんな場面でも行けますし、どんなピンチでも1球目から自分の投球ができる。状況関係なく、チームに流れを持ってくる投手。内角にキレのある直球を投げ込む投球スタイルも格好良かったです」と、抱き続けた思いを言葉に変えた。
目指すは523試合登板 体のケアにも注力
谷元の通算登板数は523。現時点で321試合に登板する玉井だからこそ、その数字の偉大さを「今のところ行ける気がしない。相当、体がきついだろうな」と実感する。「今まで張らなかった背中とかに、張りが出ることも増えてきた。僕はあまりケアをするタイプじゃないけど、そこもやっていかないと」と、ベテランと呼ばれる日を見据え、自らの体を思いやった。
今季も残り16試合 50試合登板まであと「7」
シーズンは残り16試合。14日時点で43試合に登板している玉井は3年連続の大台突破を諦めていない。「50試合を最低ラインの目標としてやっているので、そこまで投げたい。それ以上に、今年はチームに貢献できてないので、少しでも試合の中で良い流れをつくりたいです」。無類のタフネスさを誇った先輩に、一歩でも近づいてみせる。