ヴォレアス新加入の古賀健太が25得点と手応え 昨季V1・5位の東レに1-4【プレシーズンマッチ】
■プレシーズンマッチ ヴォレアス1―4東レアローズ(16日、旭川・リアルター夢りんご体育館)※25点先取×5セット
大分三好から新加入のオポジット
今季からV1を戦うヴォレアスが、開幕戦を戦う昨季V1・5位の東レに完敗を喫した。しかし、大分三好から加入したオポジットの古賀健太(25)がフル出場し、チームトップの25得点を記録するなど収穫もあった。17日も再び東レとの試合に臨み、10月21日の開幕戦(三島市民体育館)に向かっていく。
クライン監督「ブロックも良かった。メンタルも問題ない」
力試しには絶好の相手だった。V2の試合では常に優位に進めてこれたヴォレアスもV1では厳しい戦いが待ち受けている。現にこの日は第1セットから4セット連続で落とすなど実力差を突きつけられた。その中で輝きを放ったのは新鮮力の古賀だった。サウスポーから強烈なスパイクを決め、サービスエースもマーク。「オポジットとして取っていただいたので、その期待にしっかり応えたい」と意気込んだ。エド・クライン監督(41)も「ブロックも良かった。メンタル的にも問題ない」と評価した。
V1のディフェンスを突き破る攻撃力が足りない
現状の収穫と課題をはっきりさせる有意義な時間となった。「ブロックだったり、ディグの部分に関しては満足しています」と話した一方で、全体的には高いディフェンス力を突き破る攻撃力はなかった。「こういったブロックやディフェンスのいいチームに対してアタックを決めていくところに、解決策を見つけていかないといけない」と語った。いいレセプションでセッターに返ってもブロックが2枚付かれることもあった。「A、Bパスの後に関しては70%ぐらい決められるレベルまでいかないといけないが、現状だと35%程度」と理想からはほど遠かった。
「もう2人、新しい選手を連れてくる」
エース・張育陞(チャン・ユーシェン、23)はまだ合流していないため、攻撃力の上積み要素はある。さらにクライン監督は「もう2人、新しい選手を連れてくる予定で(張を含めて)3人の選手がチームの形を変えてくれる」と明かした。それだけに自らのミスで得点を失うことだけは避けなければいけない。指揮官が「基本的な部分で出してしまったエラーが、他のエラーも引き出した」と話すと、ミドルブロッカーの井上仁(31)も「チーム全体でのスパイクミス、サーブミスがあったので、少しでも減らせるように開幕まで詰めていきたい」と気を引き締めた。トップレベルの舞台で戦うために課題を一つずつ潰していく。