ヴォレアス新加入の道産子・米村恒輝はポテンシャル十分「レベルアップのため」【入団会見】
■プレシーズンマッチ ヴォレアス北海道1-4東レアローズ(9月17日、旭川リアルター夢りんご体育館)
ヴォレアス北海道に加わった米村恒輝(23)と古賀健太(26)の2選手が17日、旭川市内で入団会見を行った。アウトサイドヒッターの米村は北海道イエロースターズから1年のレンタル移籍で、オポジットの古賀は大分三好から加入。昨季はわずか2試合の出場に終わっていた米村は、V1でのプレーを熱望し「自分のレベルアップのために移籍を決めました」と〝下克上〟に燃えている。また、会見前に行われた東レアローズとのプレシーズンマッチ(25点×5セット)は1ー4で敗れた。
北海道イエロースターズから1年間のレンタル移籍
米村の秘めるポテンシャルはV1レベルだ。エド・クライン監督(41)は出場機会に恵まれていなかった道産子に目を付けた。「個人的な意見ですが、去年はもっと試合に出るべき選手でした。フィジカル的にはV1でもプレーできる。モチベーションも高い」と話したように、身体能力を生かした攻撃力は大きな魅力。現に昨季V1・5位の東レ相手にもアタックやサーブは通用した。共に3セットの出場だったが、16日は14得点、この日も11得点をマーク。米村も「V1のレベルの高いブロック相手に通用するかすごい不安だったんですけど、このまま練習していけば決められる」と自信を深めるプレシーズンマッチとなった。
「サーブレシーブは監督が求めるところまで出していきたい」
一方でレセプションなどの守備力に課題を持つ。クライン監督が「レセプションがしっかりできることがまずは求められる。戦術もしっかり理解してもらうこともそうですし、ブロックのところも成長してほしい」と注文を付けると、米村も「サーブレシーブはエド監督が求めるところまでは出していきたい」と課題克服を誓った。
エド監督「V1でもしっかりやっていけるように支えていきたい」
普段の練習からデータを取っているため、成長度合いは数字に表れる。指揮官は「スタッツに改善が見られれば、プレータイムも増えていくと思いますので、V1でもしっかりやっていけるように支えていきたい」とレベルアップのための後押しを約束した。まだ加入して間もないが、すでにヴォレアスのレベルの高さは肌で感じており「練習とかもすごい考えられてやっている。トレーニングもすごい1人1人の足りないところを指導してもらえているので、すごい楽しみです」と米村。
富良野市出身「懐かしさはめちゃくちゃある」
富良野市出身の米村にとっては地元に近くなる移籍となった。「懐かしさはめちゃくちゃあります。北海道は好きで、地元に近い旭川に来られて、昨日今日も中学生の時の先生とかも見に来てくれていて、すごいうれしかった。そういう人たちに自分がここまでなったんだぞっていうのを見せていけたら」。米村の伸びしろこそがV1で戦う鍵となる。
古賀「(エース張を)超えられるような選手を目指す」
古賀は絶対的エース・張育陞(チャン・ユーシェン、23)超えに闘志を燃やした。オポジットで同じポジションの張について「外国人選手だから負けるとかは嫌い。絶対に負けたくない気持ちがあるので、超えられるような強い選手を目指していきたい」と意気込んだ。クライン監督も「いい状態を見せてくれれば、もちろん彼が出ます」とレギュラー争いを歓迎した。