万波 キング1本差の23号 アーチ量産の兆し 好調の裏に清宮のサポートあり
■パ・リーグ23回戦 ソフトバンク3-1日本ハム(9月18日、エスコンフィールド北海道)
ソフトバンク3連戦で3発
日本ハムの万波中正外野手(23)が18日、エスコンフィールド北海道で行われたソフトバンク戦で、2試合ぶりの23号ソロ弾を放った。パ・リーグの本塁打王争いでトップと1本差。慕っている先輩から〝御利益〟を分けてもらい、快音につなげている。
「意識しないのは無理」
本拠地開催の今カードは3戦で3発。新庄監督の1番起用に呼応して、一段階、ギアを上げてきた。現在、ロッテのポランコ、楽天の浅村が24本をマークしている。もう、背中を捉えており「(タイトルを)意識しないのは無理ですし、今まで1本差に詰めてから、足踏みして少し離されるというのが続いているので、なんとか勢いをもって一気にまくる気持ちで、ここから残り試合を戦っていきたい」と目をギラつかせた。
先頭打者弾&サヨナラ弾をマークした日から実はバットを
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踏ん張りどころのシーズン佳境を迎え、アーチ量産の兆しが見えた。好調の理由が一つ、ある。先頭打者弾&サヨナラ弾をマークした16日の試合から、バットを変更していた。1学年上の清宮が証言する。「あれ、僕のです。みんな、僕から(運を)吸い取っていくッス」。自身は8月27日の西武戦(ベルーナドーム)で10号を放って以来、本塁打が出ていない。その分、チームメートに幸運が舞い込んでいるという。
上川畑、野村らも復調のきっかけつかんだ縁起物
すでに効果は立証されている。昨夏のオールスターでは、オフの自主トレでお世話になっている柳田(ソフトバンク)にバットを貸したところ、ホームランが飛び出した。日本ハムではバットを渡した上川畑、野村らが復調のきっかけをつかんだ。縁起物として、重宝されており、清宮は「応急処置的な(効果が出ている)。ちょっと(状態が)悪くなったときにちょうどいいのかもしれない」と苦笑いを浮かべた。
「今後に向けてより勢いがつく」
打球が思うように上がらず、試行錯誤する時期もあったが、万波は先輩の優しいサポートを受け、上昇気流に乗った。「いい感じを継続できているので、今後に向けてより勢いがつく内容になっているんじゃないかなと思います」。規格外のポテンシャルを秘める大器は、タイトル争いの重圧も真っ正面から受け止め、フルスイングを貫く。