【札幌6大学野球】北海学園大・エース帯川瑠生が7回0封で14年ぶり秋Vへ王手
■札幌6大学野球秋季リーグ戦 第2節第4日(9月19日、札幌ドーム)
北海学園大3―0星槎道都大
今季3勝目、リーグ通算11勝目
エースの快投で秋優勝へ王手を掛けた。先発した北海学園大の帯川瑠生投手(4年)が7回無失点と好投し、今季3勝目、リーグ通算11勝目を挙げた。毎回走者を背負ったが要所を締めて生還は許さなかった。2021年春以来5季ぶり、秋は09年以来14年ぶりのリーグ制覇へ、背番号18は「明日投げるかわかんないですけど、チームにできることを率先してやっていきたい」と意気込んだ。
六回1死満塁も直球で遊ゴロ併殺打
根負けすることなく丁寧な投球でスコアボードに「0」を並べた。3点リードの六回には味方の失策も絡み1死満塁のピンチを背負ったが、ギアを一段階上げた。140キロ超の直球を連発し最後は遊ゴロ併殺打に仕留めた。7回122球7安打無失点とエースの役割を果たしチームを白星に導いた。
「自分が投げて勝とうという気持ちでこの試合に臨んだ。ランナーは出したりもしたんですけど、ゼロに抑えることが一番だと思うので、そこは結果につながって良かったかなと思います」
今年スプリットを習得
今年からスプリットを習得したことで投球の幅が広がった。「落ちる球は今年から投げ始めていて、それがやっとモノにできた」と手応えをつかんでいる。「(秋季リーグ戦では)負けが付いていないことが自分としては評価できる。ほとんどの試合を作ることができているので、この調子のまま最後まで続けていきたいです」。
プロ注目の左腕として臨んだラストイヤー。しかし、春のリーグ戦では不安定な投球も目立ったことから、夏の間に修正。ブルペン投球やオープン戦では常にストライク先行の投球を意識したことで安定感が増した。帯川自身も「今大会ではそれができている」と納得の表情を浮かべた。
「監督と相談して決める」がプロ入り熱望
力感のないフォームからキレのある真っすぐを投じ、勝ち星を積み重ねている。注目の進路については「監督と相談して決める」と前置きした上で「自分的には(プロ志望届を)出すつもりです」とプロ入りを熱望。そのためにも今リーグで結果を残すことが最優先だ。「自分がいいピッチングをしてアピールすることが一番。それが結果につながれば」。帯川の好投で北海学園大は6勝2敗とし、20日にも優勝が決定する。歓喜の秋はもうすぐだ。