《大海の部屋》vol.8 ファイターズ北海道会の開催決定!? 伏見との道産子バッテリー対談~【後編】
日本ハム・伊藤大海投手(26)の連載手記『大海の部屋』vol.08で、初めて実現した道産子バッテリー対談。後編はチームメートになって知った互いの意外な一面というトークテーマからスタート。頼れる女房役の伏見寅威捕手(33)が、会話でも〝好リード〟を披露してくれました。
【前編はコチラ:ついに実現!今季加入の伏見と道産子バッテリー対談~】
伏見→伊藤 第一印象は「激ワル」
伏見(以下伏)「ほぼ、一匹おおかみ系かなと思ってた。対戦していた時は、マウンドで不適な笑みを浮かべて、パ・リーグTVに抜かれるような変なことするじゃない。相当、変わったヤツだろうなと。キャッチャーの意見も聞かない、ピッチャーあるあるな『オレさまの言うこと聞いとけ』みたいな感じかなと思ってたけど、意外と話を聞いてくれて。で、打たれても僕のせいなんでとか言うから、やめてって。会ったら率先してあいさつしてくれるし。イメージでは、(横を)通っても気付かないふりしそうじゃん。先輩から、あいさつさせるようなタイプ。最初のイメージは激ワルよ。でも、超好青年でビビった」
伊藤(以下伊)「もっと言っといてください(笑)。そもそも第一印象良くないです。プレーしている時の姿と、普段の姿はみんなギャップあると思うので」
伏「対戦相手から、良い人だって思われる必要ないもんね。敵からしたら、そういう意味ではなんかヤダなって感じはあったよ」
伊藤→伏見 「面倒見の良い、ザ・キャッチャー」
伊「僕はお話したことがなかったので、今まで。東海(大)出身のキャッチャーって、陰険なのかなって、とか(笑)」
伏「おい!(笑)負けず嫌いすぎない? 言われたからってさ、いいんだよ。言い返さなくたって」
伊「イメージだけっすよ。でも、オリックスの(球団)TikTokとかを見ていて、僕の勝手なイメージと、実際の寅威さんの感じと、どっちなんだろうと。まあでも、怒らせたら一番怖いタイプなんだろうなって」
伏「いるよね。そういう人」
伊「面倒見良いですよね」
伏「でも、ご飯とか行ったことないじゃん」
伊「ロッカーとかでも、下の選手に普通に話しかけて。もっとこう、ドスッとしているのかなと思ったっす」
伏「女々しい?」
伊「いや、女々しくないっす。全然。ザ・キャッチャーですよね。気配りとか」
駒大苫小牧高には変わり者が多い!?
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伏「お互い北海道の高校出身。高校のイメージはどうなんだろう。ちょっとあるのかな…」
伊「まあでも、(伊藤の出身校・駒大)苫小牧ちょっと変なヤツ多いな、とかはありますよ」
伏「今、言えなかった(笑)若干、あるかもしれない」
伏「高校同士はライバルって感じでもないか。古豪同士の東海(大四高、現・東海大札幌高)と北海みたいな感じではないじゃん。(駒大)苫小牧は僕が中学生くらいからメッチャ強くて、全国制覇とかして。だから1個抜けてたんじゃない」
伊「その時はそうっすね」
伏「大海の時も強かった?」
伊「僕の時は逆っすね。東海の方が強かった」
トークの矛先は意外な方向へ… 今川、実は…
伏「じゃあ結構、しのぎを削るような感じだったのかな。早く〝北海道会〟やりたいな。意外というか、道産子多いよね。今(1軍に)いるメンバーだけでいいなら、できるけどね」
伊「できるっすね」
伏「玉井でしょ。今川は…アイツ意外と盛り上げない。完全にビジネスなんだよな。見せてあげたい。全然、執念ないから。でも、偉いよね。プロ意識、高いよね。グラウンドでは暗い姿を見せないって、すごくない?」
伊「(笑いながらうなずく)〝北海道会〟やりましょうよ」
北海道会の開催へ 伊藤「喜んで参加します!」
伏「なかなか大海からOKが出なさそうなので、僕はいいんでみたいな。勝手なイメージが。僕そういうのいいんです、みたいに言いそう」
伊「喜んで参加します!」
伏「最近、(球場ビジョンで)北海道の良さを(選手が答える映像が)出ていたよね」
伊「僕ずっと北海道なんで、良さが分からないです。これが当たり前すぎて。逆に外に行った時に、ちょっと不便だなって思うくらいで。寅威さんは一回、離れたから…」
伏「ああ、離れたからこそ? 一番はやっぱり、道路が広いことかな。そこは即答できる。広いもん、北海道。ご飯おいしいのは、もちろん誰もが言う。道路、広いなって思うね。北海道のファンは、見ていて楽しいんじゃないかな。地元の人がバッテリーを組んで、勝って、喜んでいる姿を見るのは」
2人の思いは同じ 狙うは最優秀バッテリー賞
伊「うれしいですよね。そういうふうに見てもらえて、応援してもらえて。やっぱり僕1人では勝てないですし、バッテリーで守備のリズムとゲームをつくっていくので、勝つとうれしいし、北海道出身でファイターズでやっているからこその喜びはある。気持ちも入るというか」
伏「このコンビでいえば、もっと勝てるピッチャーだと思いますし、最多勝も絶対に獲ってほしいし、沢村賞も獲ってほしい。タイトル総なめにできるくらいの能力は持っているので、あとはキャッチャー次第。大海もきっと、もっともっとレベルアップしてくれると思うので、来年は圧倒する姿を見せられればと思います。最優秀バッテリー賞、獲りたいね!」
伊「(大きくうなずく) キャッチャー次第と言ってくれてますけど、意図だったり、いろんなことを考えて、僕が投げなきゃやっぱり始まらない。毎球、驚いてもらえるように一生懸命、投げれたらと思います!」