25年札幌加入内定のMF木戸柊摩 1カ月半チーム帯同した収穫を語る「今の方が断然レベルアップしている」
■9月19日、札幌ドームサブグラウンド
20日でチーム帯同終え、大阪体大に復帰
オフを1日挟んだ19日、北海道コンサドーレ札幌は23日の名古屋戦(豊田ス)に向けて練習を再開。2対1や3対2の攻撃練習などで調整を行った。8月中旬から1カ月以上にわたってトップチームの練習に参加してきた大阪体育大3年のMF木戸柊摩(20)が、帯同期間をまもなく終えようとしている。2025年シーズンからの札幌加入が内定している道産子プレーヤーがこの経験を糧に、プロ入りの日までさらなるレベルアップを目指していく。
「プロの強度、スピード感に慣れていく」いい経験に
「プロの世界でやらせてもらえることで、プロの強度であったり、スピード感に慣れていく必要がありますが、この約1カ月半の経験がいい材料になりました。(8月に)最初に来たときよりも今の方が断然全体的にレベルアップしていると思います」。20日の練習を最後に長期帯同を終える木戸は、トップチームでの練習の日々を振り返り自信を持って口にする。
9月6日横浜M戦、1点目の起点に
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その自信を裏付けているのが9月6日のルヴァン杯横浜M戦(札幌ドーム、3〇2)で披露したプレーの数々だ。「どんどんボールに触ることが自分のいいところだと思うし、ボールを持った後が自分の特長だと思うので。結構自分のプレーを出せていたので、それが自信につながりましたし余裕もできました」と振り返る。ボールを持つたびに積極的に攻撃を仕掛ける姿勢を見せて、チームの1得点目の起点になった。残念ながらプレー中に腰を痛め、前半アディショナルタイムで途中交代する憂き目に遭ったが、もっと長い時間プレーを見ていたかったと感じたファンは多かった。
プロでの経験を大学に還元
現時点では、今季これ以降のトップチーム帯同は予定されておらず、関西学生リーグ1部で現在12チーム中5位に位置する大阪体育大での活動に専念する見通しだ。「上位は結構混戦で、1回勝てば(順位が)2つ上がったり、逆に負けたらどんどん下がったりする状況。自分の調子もどんどん上がってきているので、そこは引っ張っていきたいなと思っています」。プロの世界でもまれた経験を大学チームへ還元し、上位進出を目指す。
「ちょっとでもミシャさんにいい印象を与えて終わりたい」
残り1日となったトップチームの練習参加。「最後の練習といっても、たぶん通常の練習だと思うのでいつも通りやりたいなと思います。ちょっとでも自分の良さを出してミシャさんにいい印象を与えて終わりたいと思っています」。指揮官へ最後のアピールを行って、木戸が1カ月以上にわたった長期帯同を締めくくる。