木村の引退を、人一倍悲しんでいる後輩がいる。プライベートでも親交が深かった郡だ。記者も鎌ケ谷でよく、２人が仲良さそうに笑い合っている場面を見た。この日、木村は２軍ラストゲームで二塁打をマーク。先輩の勇姿を目に焼き付けた郡は「まだまだできると思うんですけどね。寂しいです。最初はどんな人かなと思っていたんですけど、すごい良い人だった。かわいがってもらって、感謝しかないです。あしたも２軍の試合が終わって、間に合うか分からないですけど、見に行けたら行きたいです」と、２０日の１軍ラストゲームにも駆けつけるつもりだ。

　木村にとっても、郡は大切な後輩だった。「仲良くしていましたね。よくご飯も行きましたし、（年は）１０個離れているんですけど、１０個離れている感じはしない。常に僕とか（中島）卓也とか谷内と一緒にいたので、３０代ぐらいに感じちゃう時もありました」

　年の差を感じさせないほど、気を許せる弟のような存在だったのだろうと想像する。チームメートではなくなっても、変わることのない絆を感じた。