郡司が二塁デビュー 再び届いた新庄監督からのDMが後押し
■パ・リーグ24回戦 日本ハム4ー7西武(9月19日、ベルーナドーム)
プロ初のセカンド 2度の守備機会を無難に
日本ハムの郡司裕也捕手(25)が19日、ベルーナドームで行われた西武戦に「7番・二塁」で先発出場。新庄剛志監督(51)の予告通り、持ち前のバッティングを生かすため、プロ入り後初めて二塁で起用された。六回無死一、二塁の場面で途中交代となったが、2度の守備機会を難なくこなし「ひと安心しました」と安堵の表情を浮かべた。
初めての守備機会は、3ー1の二回2死二、三塁と緊迫した場面でやってきた。1番・岸の強い打球に「1発目エグイの来ましたね。とっさに出たのがキャッチャーの動きだった」。一塁へ送球してアウトにし「むちゃくちゃうれしかったです。ほっとしました」と思わず笑みがこぼれた。
指揮官からのゲキに再び感謝 「落ち着かせてくれた」
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野球人生で初めて挑む二塁守備。再び送られてきた新庄監督からのメッセージが、不安な気持ちを取り除いてくれた。前日18日の試合後、自身のインスタグラムに指揮官から『明日、いくぞ』とDM(ダイレクトメッセージ)が届いた。
「内容はいろいろあるので」と詳細は伏せたが、「落ち着かせてくれたので。吹っ切れたというか、楽しもうと思いました」。ヒーローとなった7月2日のオリックス戦後にも、DMで前向きな言葉を贈られていた。またしても、胸が熱くなった。
有言実行 起用の新庄監督も一息
1週間ほど前から、この日の起用を本人に伝えていた新庄監督は「もうドキドキよ。一、二塁になった瞬間に代えるよって。飛んで来て良いプレーしたら自信になるけど、まだ早いかなっていうところで」と説明。今後について「人工芝以外はまだ考えていない。練習を積み重ねていって、ちょっと厳しいかなと思ったら、また違うこと考えたらいいし。やらせる価値はあるかな」と含みを持たせた。
期待は重々承知 さらなる飛躍へ気持ち新た
どれを使うか悩んでいたグラブは、直前に守備に定評がある上川畑が貸してくれたという。「すごく取りやすいです。(今後は)やるか分からないですけど、やるってなったら練習します。僕を試合に出してもらうために、いろいろボスも試行錯誤してくれているので、期待に応えられるようにしたい」。セカンドデビューを無事に終え、充実の汗をぬぐっていた。