OB戦では次世代につながる活動ができて良かった《河合CRC竜の眼》
「北海道コンサドーレ札幌DAY」開催
ホッカイドウ競馬とのタイアップイベント「北海道コンサドーレ札幌DAY」が9月27日、門別競馬場で開催される。当日はクラブにちなんだ名前のレースが行われるほか、私も現地でトークショーや子供向けのサッカー教室を行わせていただく予定なので、興味がある方はぜひお越しいただきたい。
戦う姿勢で屈してしまった湘南戦
16日のホーム湘南戦は0-1での非常に悔しい敗戦となった。序盤のチャンスを決めていればまた違った展開になっていたとは思うが、90分トータルで見れば湘南の戦う姿勢に屈してしまった形だ。
最後の精度を上げていかなければ
試合の入り方自体は非常に良かった。特にMFスパチョークが前半12分に見せた湘南DF金眠泰をバックステップしながらワンタッチで反転してシュートしたシーンは、彼の能力の高さが出ていたし、最近の活躍もあって非常に乗っているなという印象を受けた。ただ、あそこで得点を決められなかったことも、最終的な結果に影響してしまったので、ゴール前やボックス内、ラストパスといったところの精度をもう一段、上げていかなければならない。
パスを回しているときのバランス
失点シーンについてはボールの奪われ方が悪かった。人数をかけてパスを回している分、奪われ方が悪いと一気に3人、4人と置いていかれてしまう。また、あのパス回しの場面では札幌の選手が全員縦に並んでしまい、横にパスを出せる状況ではなかったので、トライアングルの関係をつくったりと、パスを回しているときのバランスを大事にしなければならない。
ボールに行く勇気
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カウンターを受けた瞬間の縦パスについては、DF中村が反応できたのではないだろうか。自分のマークする相手が気になる気持ちは分かるが、危険な場面ではマークを捨ててでもボールに行く勇気を持ってほしい。
変化を与えられる選手が必要
後半に札幌は11本のシュートを放ったが、正直、その本数ほど多くチャンスをつくれていたかというと、そうではなかった。フリーランをする選手が少なく、相手の守備が崩れていかなかったので、長い距離を走る選手、リズム、テンポを変えられる選手が必要だったと思っている。また、もう少し幅を使うこともできれば良かった。
OB戦に1年ぶりに出場 札幌ドームは特別な空間
湘南戦の試合前には、札幌のOB会『CONSAOLDS』による前座試合を行わせていただいた。私も1年ぶりにOB戦に出させていただいたが、やはりあの札幌ドームの空間は特別だと思ったし、あのピッチに立ったときは気持ちが高揚するのを感じた。
アカデミーの選手たちにファン、サポーターの熱量を感じてもらえた
今回は釧路U-15に対戦相手になってもらったが、アカデミーの選手たちに札幌ドームでの試合を経験してもらえたことで、OBとして次世代につながる活動ができて良かったと思っている。トップチームと同じ場所で試合ができる、ファン、サポーターの熱量を感じられる、というのは一生の思い出になると思うし、トップチームに入りたい、入るんだという気持ちを呼び起こすことにつながっていけば良いなと思っている。
私は1-0で折り返した後半から出場したが、他のメンバーの多くが一緒にプレーしていた選手たちということもあり、何をすべきかが分かっていて、近い距離感でやることができていた。
OBの内村さんがハットトリック
同じく後半から出場した内村圭宏がハットトリックを達成した。去年のOB戦では全然ダメだったので、今回はおそらく相当気合を入れてコンディションをつくってきたのだろう。この試合のユニホームの胸パートナーになっていただいた『コラボスタイル』さんに勤めているというメンツもあって、すばらしい企業PRをできたのではないだろうか。
釧路U-15の選手たちから「石川さんがすごかった」
今年からアカデミースタッフに加わった石川直樹のプレーも光っていた。普段から関わっている子たちが相手なだけに、〝良いプレーを見せてやらないと〟という意地が伝わってきたし、実際に釧路U-15の子たちからも「石川さんがすごかった」という声が多く聞こえてきた。
第3回も視野 より良いものを
第2回となった今回から新たに参加された方も多かったが、1996年から2年間在籍された小野甲介さんは、おそらく初めて札幌ドームでプレーされたのではないかと思う。OBの方々にとっても貴重な経験だと思うし、改めてこのクラブに関われて良かったなと思ってもらえたら幸いだ。もちろん第3回も考えているし、今回関わってくれた方々と振り返りを行って、より良いものをつくれるようにしていきたいと思っている。
(コンサドーレ・リレーションズチーム・キャプテン)