【一問一答】現役ラストゲームの木村文紀 「17年間やった自分に、お疲れさまと言いたい」
■パ・リーグ25回戦最終戦 日本ハム1ー4西武(9月20日、ベルーナドーム)
今季限りでの引退を表明している日本ハムの木村文紀外野手(35)が20日、ベルーナドームで行われた西武戦で勇姿を披露した。かつての本拠地で迎えた現役ラストゲーム。第2打席でチーム初安打となる左翼線二塁打を放つと、球場全体から大きな拍手が送られた。試合後には両チームの選手総出で胴上げも。家族から花束を渡された木村は涙を流し、ユニホームに別れを告げた。ゲーム後の一問一答は以下の通り。
ーラストゲームを終えての心境は
「もうスッキリしましたね。ヒットも出て、良い終わり方ができたなと思います」
ー最後はいったんポジションに就いてから交代
「幸せですね」
ー思い出が詰まったベルーナドームでのラストゲーム
「西武球団の方にも感謝したいです。もちろんファイターズにもすごく感謝しています。あらためてファンの方の声援は、すごいなと感じました。それで最後もヒットが打てたと思っています」
ー試合中の気持ちは
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「(森本)稀哲さんが『キムのために逆転するぞ』と言ってくれていた。普段はベンチで声を出すけど、過去のことを振り返っていたら、あっという間に終盤になっていた。いつの間にかゲームが終わってました」
ー交代後、新庄監督と抱き合った。感情が込み上げていた
「こういう形で最後に僕を4番で使ってくれて、すごく感動しました。プラス、このファイターズで全然、活躍できなかった悔しさもあって、ダブルの涙が出てきました」
ー西武、ファイターズで、それぞれ思い出深かったことは
「しゃべったらキリがないですよ(笑)。西武では投手から野手に転向して、いろいろな監督やコーチに支えられました。たくさん練習して1軍で使ってもらって、感謝の気持ちがたくさんあります。ファイターズでは、なかなか1軍で活躍する機会がなかったけど、今年1年間は若い子たちと一緒に野球をやって、自分自身も1軍に上がりたい気持ちでやってきた。いろいろ若い子たちに聞かれることもあって、教えたりもした。17年目にして、一日一日新鮮な気持ちで1年間やっていました」
ー17年間、どんなプロ野球人生だったか
「正直、こんなに長くやれるとは思ってなかった。17年間やった自分に、お疲れさまと言いたい。こんなにケガが多かった僕を治療してくれたトレーナーさんにもお礼を言いたいです。誰にお礼を言えばいいか分からないぐらい、いろいろな人に感謝しています」
ー西武から日本ハムへ一緒に移籍した佐藤龍がホームランを放った
「西武で一緒にやっている時から、個人的にも頑張ってほしいと思っていた後輩。きょうも三塁ベース上で『キムさん、やばいです。泣きそうです』って言ってました。試合は負けたけど、龍世が頑張っている姿を見て、うれしい気持ちになりました」
ーたくさんの好投手を打ってきた。強く印象に残る打席は
「去年、佐々木朗希から打った先頭打者本塁打であったり、自身初のサヨナラ本塁打であったり…。今思えば、よく打てたなって感じですね」
ー違う人生が始まる
「たくさん教えてもらったことが、自分の財産になっている。この先どうなるか分からないけど、この後の人生に生きてくる。生かしていきたいと思っています」