J1通算200試合出場達成の札幌MF駒井 「今まで育ててくれた全ての人のおかげ」
■J1第28節 名古屋1-1札幌(23日、愛知・豊田スタジアム)
200試合は通過点
北海道コンサドーレ札幌MF駒井善成(31)がJ1通算200試合出場を達成した。攻守の奮闘でチームを支え、「200試合は通過点。250、300と積み重ねていきたい」と前を向いた。
1カ月ぶりにボランチで先発
やはり札幌には、背番号14の存在が必要不可欠だ。今季は主にシャドーの位置で起用されてきた駒井だったが、MF荒野拓馬(30)が累積警告で、そしてDF馬場晴也(21)がU-22日本代表の遠征でそれぞれ欠場するというチーム事情もあり、8月19日のアウェー京都戦以来約1カ月ぶりにボランチとして先発。「チームのために頑張るのが自分の長所。バランスを意識しながらプレーしました」と、前線から最終ラインまでさまざまな場面に積極的に顔を出し、攻守のリンクマンとしての役割をしっかりとやり遂げた。
「決定機をつくれていたから1-1という結果は残念」
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「ゲームは自分たちのペースで進めることができた」と振り返った通り、前半は名古屋に1本のシュートも許さず、90分トータルでもわずか3本に抑えた。逆に札幌は倍以上となる8本のシュートを放ち、何度も名古屋ゴールへと迫った。それだけに「決定機をつくれていたから1-1という結果は残念」と、優勝争いをしている相手から敵地で奪い取った勝ち点1にも満足はしていない。
プロ入り後初の退場で前節は出場停止
今月10日に行われたルヴァン杯準々決勝第2戦のアウェー横浜M戦。その後半アディショナルタイム5分に2枚目のイエローカードをもらってしまい、自身プロ入り後初となる退場処分を受けた。この試合で札幌が敗れ、今季のルヴァン杯の試合が無くなったため、出場停止処分はリーグ戦前節のホーム湘南戦へと振り替え。処分明けとなったこの日の試合で、ついにJ1通算200試合出場を果たした。ここまでの足跡を振り返り、「200試合させてもらったというのは自分の力だけでは無いですし、本当に今まで育ててくれた全ての人のおかげだと思います」と、関わってきてくれた人々への感謝を口にする。
次節は荒野、馬場に続き宮澤、岡村も欠場
次節の柏戦(札幌ドーム)では、大きな試練が待ち構えている。荒野、馬場が引き続き欠場となる上、この日の試合でイエローカードを受けたMF宮澤裕樹主将(34)とDF岡村大八(26)も累積警告で出場停止。札幌の守備を担う主力プレーヤーが一挙に4人も不在となる緊急事態となってしまった。相当厳しい戦いとなることが予想されるが、「残り試合も少なくなりましたが、ホームであまり勝てていないので、サポーターに勝ち試合を届けたい」と、チーム一丸となってこの難局を乗り越え、白星を手中に収めてみせる。