清宮幸太郎の連載手記『道』第4回 数え切れない大食いエピソードを持つスラッガーが「食」を語る
食欲の秋 こだわりの食生活を公開
日本ハム・清宮幸太郎内野手(24)の連載手記『道』第4回は〝食欲の秋〟到来ということで「食」がテーマです。打線の中軸を担う若武者の意外な〝勝負メシ〟とは?! グルテンフリー(グルテンを含む小麦粉を抜く)の食品を積極的にチョイスするなど、こだわりの食生活を明かした。
大好物は柿! 元チームメートの巨人・鍵谷も驚く食べっぷり
食の秋が到来しましたね。僕の大好物は柿です。これから旬の季節ですよね。小学生の頃はよく、給食で柿が提供されたら、自分のものだけではなく、友達にもらって食べてました。ジュクジュクした柔らかいのが好き。鎌ケ谷でも札幌でも、寮の食事でよく出ていたので、テンションがめちゃ上がりました。
プロ1年目の選手会納会も忘れられません。みんながけっこう残してたんですよ。僕はそれを1人でひたすら食べ続けました。(現巨人の)鍵谷(陽平)さんに「なにやってんの」って、突っ込まれたのを覚えてます。
自分の体質を熟知 試合前の食事に欠かせないのは…
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体のコンディションを上げるために気を配っていることがあります。なるべくグルテンフリーの食品を選ぶようにしていることです。プロ入り後まもなく、通っているジムで、グルテンフリーに詳しい医師と知り合ったのがきっかけです。僕は、小麦などに含まれるグルテンが体に合わない。パスタを食べると胃が重く、膨れる感じがします。
その医師の方に相談して、採血データなどで、アレルギー反応、自分に足りない栄養素などを分析したことがあります。僕の体は、筋肉の生成をサポートするビタミンB群を多く取っても、効率的に働いていないことが分かりました。たくさん食べても筋肉に変わりにくいんです。だから毎日、ビタミンB群をサプリメントで補っています。ビタミンB群を豊富に含むブロッコリーは、試合前の食事で、冷たいそば、牛肉料理とともに欠かさず食べています。
スイーツ<フルーツ 最近購入したのは炉端焼き器
母親の方針で、ファストフードは幼いころから、ほとんど食べたことがありません。炭酸飲料、菓子パン、スナック菓子も好きじゃない。食べたいとまったく思わないですね。スイーツより、フルーツを好んで食べます。みずみずしいのが好きなので、口が渇いてパサつくのが嫌。だから、ゼリーは大好きです。
最近、料理は全くしていないです。なので、腕前は上がっていないです。友達と鍋をして、炉端焼き器を買ったので焼き肉もしました。部屋の中でやったので、次の日に家へ帰ってきて、焼き肉くさいなって思いましたけど。
現在ハマっているのはミノ 塩派で分厚いのが好み
柿ほどの歴史はないですけど、今はミノが大好きです。ミノは年がら年中、食べられますから。調べたら、体にも良いんですよ。味付けで、だいぶ変わるかもしれないですけど、脂質も少ないし、タンパク質も多い。無限に食べられて、胃もたれしない。味付けはみそが多いですが、僕は絶対に塩派。分厚いほうが好きです。
プロ野球選手は体が資本 食はパフォーマンスにも影響
プロ野球選手になってから、食事の大切さを実感しています。例えば、筋肉がなぜ大きくなるかというと、「何か」が体に加わるから。ただ鍛えるだけでは、筋肉は大きくならない。「何か」は食事でしかないんです。ケガをしづらい体づくりにも役立つ。食にはこだわり続けたいと思います。