浅間 恩返しの決勝弾
■日本ハム5-0ロッテ(29日、ZOZOマリンスタジアム)
5位浮上―。日本ハムは29日、ロッテと敵地で対戦し、5―0で勝利した。浅間大基外野手(25)が一回に先制の5号ソロを放ち、六回には渡辺諒内野手(26)が3号3ランを放った。投手陣は先発の加藤貴之投手(29)が5回無失点。中継ぎ陣も0封リレーでつないだ。きょう30日の最終戦で引き分け以上なら、日本ハムは5位でシーズンを終える。
今季限りで退任する栗山監督へ、感謝の思いを乗せた浅間の打球は、失速することなく左翼ポール際に吸い込まれた。一回1死の第1打席。カウント0―1から、先制&決勝の5号ソロをマーク。「ちゃんと芯で捉えていましたし、打球も伸びていたので、ワンチャン行くかなと見ていました」とちゃめっ気たっぷりの笑顔を見せた。
2015年の高卒1年目から指揮官に1軍で46試合に起用された。その後はけがに泣かされ続けてきたが、ようやく今季、中堅の先発に定着し、127試合に出場した。「けがをしてもずっと期待をかけてくれていた。まだ全然ショボいですけど、何とか野球選手として形になってきている姿を今年、見せられたのは良かった」。この日のような活躍が、何よりの恩返しだ。
来季は、かつて同じ中堅を守っていた新庄氏が監督に就任する。浅間にとって新庄氏のイメージは守備。「肩も強いですし、守備範囲もすごい。超一流の外野手だと思うので、守備のことはすごく聞きたい」と目を輝かせた。ゴールデングラブ10度受賞の守備職人から、その“極意”を学び、さらなる進化を目指す。
渡辺 トドメの3ラン
今季限りで退任する栗山監督へ恩返しの一発となった。2点リードの六回に貴重な追加点となる3号3ラン。「ずっと監督から『長打を打てるバッター』と言われていたので、いい形でホームランになって良かった」と顔をほころばせた。プロ8年目の今季は不振やけがに苦しんだ。「少しでも恩返しができるよう、残り打席もかみしめて頑張りたい」と意気込んだ。