コンサドーレ
札幌MF小野伸二が現役引退を発表「〝足〟がそろそろ休ませてくれと言うので」
■9月27日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
自身のSNSでファンに報告
北海道コンサドーレ札幌のMF小野伸二が、背番号と同じ44歳の誕生日を迎えた27日、自身のSNSで現役引退を発表した。1998年フランスW杯に日本人史上最年少で出場するなど数々の記録を樹立した日本サッカー界のレジェンド。今季はここまで下半身のコンディション不良などで別メニューが長く続き、天皇杯2試合の出場に留まっていた。クラブによると、23年シーズン終了後にあらためて会見を開く予定だ。
「シーズン残り、試合に少しでも関われるように準備をしていきます」
稀代のファンタジスタがプロ在籍最長となった北の大地を最後にユニホームを脱ぐ決意を固めた。この日の練習後、自身のインスタを更新。チームメートから誕生日を祝ってもらった模様をアップし、「サッカーと出会い39年間もの間、僕の相棒として戦ってくれた〝足〟がそろそろ休ませてくれと言うので、今シーズンを最後に、プロサッカー選手としての歩みを止めることを決めました」と、現役引退を発表。続けて「まだシーズン残り数試合ありますが、僕も試合に少しでも関われるように変わらず良い準備をしていきます。最後まで応援よろしくお願いします」と綴った。
大きな決断を発表する数時間前、宮の沢のピッチには普段と変わらない小野の姿があった。クラブハウス内でトレーニング後、スタッフを相手にパス練習。ベルベットタッチと呼ばれる柔らかなトラップ、さまざまな軌道を描くキック。その1つ1つが練習に訪れたファンを魅了した。