レバンガ北海道が26年Bプレミア入りへ前進 過去最高の売り上げ13億で7季連続黒字決算
札幌市内で決算報告会 新ライセンス要件のうち、売り上げは目標達成
Bリーグのレバンガ北海道は9月30日、札幌市内で2022-23シーズンの決算報告会を行った。昨季成績は24チーム中20位だったが、売り上げはクラブ創設以来初の13億円台を突破し、7期連続単年度黒字を達成した。10月7日に開幕する今季は、26-27シーズンから始まるBプレミア(新B1)のライセンス審査3要件の必達目標に挑む。三本柱の売り上げ12億円を達成し、アリーナの新設もメドが立った。あとは1試合平均の入場者数4000人を超えるのみだ。
収入のトップは広告料 興行収入は2番目も平均入場者で4000人下回る
売り上げ約13億円のうち、収入のトップは50.1パーセントを占める約6億6000万円の広告料だった。ビッグスポンサー不在にもかかわらず、約400社のパートナー企業から前年比で140%超え。過去最高をマークした。
2番目に多い17.6パーセントの興行収入は約2億3000万円。コロナ禍後、初めて制限のない試合開催も行ったが、平均入場者数はリーグ16位の3048人と目標を下回ってしまった。昨季は新B1ライセンス取得への条件が提示された最初の年。2年連続の4000人をクリアすることが条件の1次審査だったが、不合格に終わって2次審査へ回ることになった。ただ、現状で平均4000人をクリアしているのは5クラブのみ。今年のW杯自国開催でバスケットボールの人気は高まっており、達成する可能性には十分にある。
HC途中交代など難しいシーズンもシーズンも三河戦で1試合5602人を記録
横田陽CEO(47)は昨季を振り返り、「非常に苦戦したシーズンだった。チームの成績が良ければ違った方向に行ったかもしれないが、けが人やHCの途中交代など、ネガティブな状況でもあった」と受け止める。ライセンス取得にシーズンの順位は加味されないものの、上位進出は平均動員を押し上げることに直結する。しかし、昨シーズン終盤の三河戦(3月18日)はシーズン最高となる5602人を記録しており、「今季につながる試合だった」とクラブの持つポテンシャルを信じて、目標に向かっていく。