【プレーバック】J1第29節 札幌1-2柏(9月30日、札幌ドーム)
主力選手の欠場が響く
北海道コンサドーレ札幌は、柏レイソルとホームで対戦し、1-2で敗れた。主力選手の欠場が最後まで響いた。MF荒野拓馬(30)、宮澤裕樹(34)、DF岡村大八(26)が累積警告による出場停止となり、3バックの中央は、リーグ戦では初めてとなるDF中村桐耶(23)が務めた。
4-4-2でコンパクトに守ってくる柏に対し、札幌はボールをつなぎながらチャンスをつくっていくが、ペナルティーエリア外からのミドルシュートは精度が足りなかった。柏は札幌に中央へのくさびパスを入れないよう、元札幌MF高嶺とMF椎橋のダブルボランチが鍵を掛ける。札幌は高いDFラインの裏や、サイドチェンジからの攻撃で好機をつくるも得点にはつながらなかった。
すると前半21分、中村のサイドチェンジを狙ったグラウンダーパスをカットされてカウンターを受けると、警戒していたFW細谷へのスルーパスを通されてしまう。DFの間から中央を抜かれ、GK高木駿(34)が飛び出して対応したが、1対1を冷静にゴール右隅に決められ先制を許した。同38分には、FW山田康にバイタルエリアまで運ばれ、左サイドを駆け上がったSBのDFジエゴから低いクロス。それを相手の一人がスルーし、最後はまたも細谷にシュートを打ち込まれてこの日2点目を献上した。
札幌は後半キックオフからギア上げて反撃に出た。同6分、MF小林祐希(31)がエリア手前右から意表を突いたフライスルーパスをゴール前に送り、これは相手GKに弾かれるも、MFスパチョーク(25)がこぼれ球に素早く反応して押し込んだ。これで1点差とし、その後もDF福森晃斗(30)の直接FKがポストをかすめるなど、幾度とチャンスつくったが得点とはならず。同31分には、敵陣エリア内で相手DFの手にボールが当たるもハンドの判定とはならず、PKは得られなかった。終盤はMF青木亮太(27)、FWトゥチッチ(27)、大森真吾(22)を次々に投入して追いつこうとしたが、あと一歩、ゴールが遠かった。
勝ち点は33のままで、順位は14位まで落ちた。試合後、失点に絡んだ中村は「早い時間帯にミスで(失点し)難しくしてしまった」と肩を落としたが、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(65)は若い選手のミスは想定内とし、「こうした経験をして、悔しい思いをしながらさらに成長してくれれば」とかばった。
■1トップで先発するもシュート0本に終わったFW小柏剛(25)
「自分の中で今シーズン、一番悪い出来だった。スタッツを見ても全然スプリントしていなかったし、本当に今日は反省点しかない。(ラインの裏を突こうとするも)うまくC Bに見られてしまっていた。(味方の)後ろの選手と目が合うシーンというのが少なく、もどかしい試合だった」
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