ファイターズ
2021/10/31 14:46

栗山監督10年間の激闘白星締め「彼らと野球できたのは誇り、宝物」

 ■日本ハム5ー3ロッテ(30日、ZOZOマリン)

 選手への愛が詰まった、栗山監督らしい最後だった。ドラ1右腕の伊藤を先発させ、10勝到達を後押しすると、盗塁ランキングトップと1差だった西川をあえてスタメンから外し、代走で起用。タイトル獲得をお膳立てした。さらには玉井を2番手で投入し、2年ぶりの50試合登板を達成させた。
 10年間の激闘を勝利で締めくくった指揮官は「きょうの戦いを見ていると、もっともっといい報告を北海道の皆さまにできたのかなと思ったりもする。ただ、僕にとっては彼らと野球ができたことは、誇り、宝物なので一生、大事にしていきます」と胸を張った。
 通算成績は684勝672敗54分け。自らの持つ監督通算勝利数の球団記録を更新し、ユニホームを脱いだ。あす1日には札幌ドームで退任会見が行われる。蛍光灯に照らされた球場脇の帰り道。一人、帰路に就く背中は少し寂しそうに見えた。

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