夏季スポーツ
2023/10/01 22:15

【高校ラグビー北北海道大会】遠軽が初の札幌ドーム決戦制し8年ぶりの花園へ全国一番乗り

前半7分、プロップ星のトライで得たコンバージョンキックを決める斉藤歩主将(撮影・野沢俊介)

■全国高校ラグビーフットボール大会北海道予選(10月1日、札幌ドーム)
▽北大会決勝 遠軽27-22旭川龍谷

斉藤歩主将が1トライに5本のキック成功

 遠軽が旭川龍谷の追い上げを振り切り、8年ぶり11度目の優勝を果たした。開始2分、ゴール正面で得たスクラムから右に展開し、センター斉藤歩夢主将(3年)が先制のトライ。斉藤歩主将はコンバージョンキック3本と、ペナルティーキック2本の合計5本全てを正確なキックで次々と成功させた。12月27日に花園ラグビー場で開幕する全国大会一番乗りを決めた。
 

前半2分、相手のタックルを振り切って攻め込む斉藤歩主将。このまま先制点となるトライを決めた

 

過去に3年連続で決勝で敗れた旭川龍谷を下し〝ドーム初代王者〟に

 序盤のリードを守り切った遠軽が、初の札幌ドーム決戦を制して〝ドーム初代王者〟に輝いた。同校OBで就任7年目の石崎真悟監督(45)は、2019年から3年連続決勝で旭川龍谷に敗れ、あと一歩のところで全国の舞台を逃してきた。それだけに「個人的には、やっぱり旭川龍谷さんを超えないと、その先はないのは分かっていた。龍谷さんがいたから、僕らも切磋琢磨して、厳しいトレーニングを乗り越える目標にできた。そこに結果として勝てたことは、本当に選手たちをたたえたい」。最後は笑顔で3度宙を舞った。
 

悲願の優勝で、フィフティーンから胴上げされる遠軽の石崎監督

 

正確なキックで主導権握る

 勝負どころで斉藤歩主将のキックが光った。自身のトライは先制の1個に留まったが、14-0から1トライを許した後の前半26分には、ゴール正面で得たペナルティーキックをしっかりと決め、再び主導権を取り戻した。

外してたら「負けていたかも」

 さらに後半23分にもペナルティーキックを決め、コンバージョンキックと合わせて5本成功。チーム総得点の半分以上を占める17得点をマーク。「コンバージョンキックは2点しか入らないんですけど、すごく貴重な2点。全部外していたらたぶん同点とか、もしかしたら負けていたかもしれない。そこをしっかり決められて良かった。8年ぶりに花園出場を決められて、すごいうれしい」と、満面の笑みを浮かべた。

代役ナンバー8も負傷退場するピンチ 「須貝と山田の分まで」

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