西川 滑り込み盗塁王! 3年ぶり4度目
■日本ハム5ー3ロッテ(30日、ZOZOマリン)
ラスト試合に七回代走で決めた
スピードスターが、自身のキャリアにまた一つ称号を加えた。七回2死一塁、西川が代走で途中出場すると、初球から果敢に仕掛けた。あっさりと二塁を陥れ、リーグトップのロッテ・荻野、和田、西武・源田に並ぶ24個目の盗塁を記録した。
3年ぶり4度目の盗塁王獲得。「すごく盗塁数は少ないですし。その割には失敗も多い。満足できる数字ではないですけど、一つタイトルを獲れたことはうれしく思います」
恩師の前で決めることができた。26日の本拠地最終戦では、最後に涙を流した。「(栗山)監督の顔を見たら涙ぐんでしまって。いろいろ10年間の思い出がこみ上げてきて。本当に感謝していますし、監督あっての僕だと思う」。この日の帰り際、栗山監督から「メシ食おうな、遥輝」と呼びかけられると「友達として!」と笑顔で返した。
昨オフ挑戦したメジャー移籍がかなわず、「本当に自分に自信が持てなかった」と、オフの過ごし方にも狂いが生じた。満足のいく準備ができないまま、シーズンに突入したことが、成績の低迷に直結してしまった。
今季は海外FA(フリーエージェント)権を取得。権利を行使するか、愛着のあるチームで戦うか。「ゆっくり考えて決めたいと思います」。今後の野球人生において、プラスになる道を探っていく。新監督となる新庄氏については「(自分が)どうなったとしてもすごく楽しみですし、一緒に野球ができるのであれば、頑張りたい」との印象を語った。
今後も応援してくれる栗山監督のためにも、さらに成長した姿を示さないといけない。今季の悔しさを糧に、来季は必ず巻き返す。
(十島功)
■データBOX
日本ハムの西川は今季最終戦で1盗塁を決めて通算24盗塁でトップに並び、3年ぶり4度目の盗塁王を獲得した。ロッテの和田、荻野、西武の源田と盗塁王を分け合い、4人が同時に同一タイトルを獲得するのは史上初となった。
堀は最優秀中継ぎ投手獲得
◆最優秀中継ぎ投手に輝いた堀瑞輝 「自分が中継ぎをやると決めてから一番取りたいタイトルだったので、うれしく思いつつ、運が良かったと自分では思います」