大リーグ・エンゼルスの大谷が日本人初となるホームラン王のタイトルを獲得した。現在パ・リーグでキング争いを演じる万波に話題を振ると「やばいですよね。朝から大興奮しました！」と、二刀流で常識を覆し続ける男の偉業達成を大喜びしていた。

　今春、開催されたＷＢＣの直前。サポートメンバーとして侍ジャパンの壮行試合に参加していた万波は、大谷の打撃練習を観察し大きな刺激をもらっていた。「思っていたよりも５段階ぐらいボールを遠くに飛ばしていました。打球もめちゃめちゃ速くて…。遠くに飛ばすバッターの概念が変わるぐらいの飛距離で、カルチャーショックのレベルでした」と、受けた衝撃の大きさを言葉にしてくれた。

　ただ憧れるだけでは終わらせない。世界トップクラスの実力に触れたことで、目標はさらに高くなったという。「本物の世界レベルの長距離打者を見て、あらためて壁の高さを知りましたし、頂点との距離を感じました。僕もできる限り、そこを目指したいですね」。稀代の天才にどこまで近づくことができるのか。伸びしろたっぷりの背番号６６に、これからも注目したい。