ファイターズ
サブマリン右腕の鈴木健矢 2回完全投球で来季へアピール 家族の支えもあり、完全復活
■パ・リーグ25回戦最終戦 日本ハム0ー3オリックス(10月2日、京セラドーム大阪)
危なげなく2回をシャットアウト 6戦連続無失点
日本ハムの鈴木健矢投手(25)が2日、オリックス戦(京セラドーム)の四回から登板し、2回をパーフェクトに抑えた。これで9月12日の1軍再昇格後では6試合連続無失点。北のサブマリンが来季の先発返り咲きを猛アピールした。
直球最速132キロ スライダーも冴えた
苦悩の日々を乗り越え、鈴木にようやく笑顔が戻ってきた。「1つのバロメータ」という直球の最速は132キロをマーク。テンポ良くアウトを重ね、2イニング連続で3者凡退に抑え、「球速が戻ってきてちゃんと差し込めている。真っすぐが効いている分、スライダー(に対して)も泳いでいたので、あれが理想かなと思います」と、うなずいた。
左バッターも封じた 「今シーズンで一番、収穫」
今季の被打率が3割を超えていた左打者も3人でピシャリと封じた。「やっぱり基本、真っすぐですね。真っすぐが良くないとスライダーも効いてこないし、シンカーも良くない。今シーズンで一番、収穫になったところかなと思います」と手応えを得た。
プロ4年目で大飛躍も7月にファーム落ち
プロ4年目の今季、開幕直後から先発ローテーションを担い、自己最多を更新する6勝をマーク。希少な下手投げとしてブレークを果たしたが、疲労の蓄積も影響して7月中旬に2軍降格。「力を出そうと思っても伝わらない。感覚も違った」と、1カ月ほど実戦から遠ざかった。