ファイターズ
大卒8年目右腕の井口和朋が戦力外 「現実を見せてもらった」 現役続行を望みトライアウト受験へ
千葉・鎌ケ谷の球団施設で通達
日本ハムの井口和朋投手(29)が3日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設で、球団から来季の契約を結ばないと通達された。今後については「トライアウトを受けるつもり」と現役続行に意欲を示した。
長くブルペンを支えた右腕 21年に43試合登板
2015年のドラフトで、東農大北海道から3位で入団。1年目の16年から1軍で37試合に登板し、優勝に貢献した。キャリアハイのシーズンとなった21年は43試合に登板し、1勝2敗11ホールド、防御率1・86の好成績をマーク。8年間、主に中継ぎとしてブルペンを支えてきた。
「1軍で勝っている時とか、すごく良い場面で投げさせてもらっている時期もあった。やりがいもあって、『このためにやってたんだな』って思いながら投げてました。すごく良い時間を過ごせていたなと思います」
開幕1軍も今季はわずか5試合登板
しかし、今季は思うように結果を残せなかった。開幕1軍に名を連ねるも、わずか5試合の登板で4月中に降格を告げられ、その後は2軍生活が続いた。「毎年、課題なのが4、5月。(今年も)そこで苦しんで、6月くらいから状態は上がってきたんですけど、この年になったら、勝ち(試合)で投げられる計算ができて初めて1軍に上がれるので。チームに求められる選手じゃなかった。現実を見せてもらった」と球団の決断を潔く受け止めた。