宮西らファイターズ6選手が中日・谷元&大野の引退試合を観戦 山本拓「次は自分が意志を継ぎます」
■セ・リーグ25回戦最終戦 巨人3ー1中日(10月3日、バンテリンドームナゴヤ)
元チームメートのラスト舞台に駆け付けた
日本ハムの宮西尚生投手(38)ら6選手が3日、中日の谷元圭介投手(38)と大野奨太捕手(36)の引退試合を観戦するため、バンテリンドームを訪れた。
六回2死でバッテリー同時出場 セレモニーには栗山前監督も
ユニホームを脱ぐ2人の姿を目に焼き付けるため中島、上沢、加藤貴、郡司、山本拓ら縁深いメンバーが名古屋に集結した。六回2死。谷元と大野のバッテリーが同時出場を果たすと、全員が立ち上がって拍手を送り、フィールドに熱い視線を注いだ。試合後のセレモニーは三塁側ベンチから観賞。栗山前監督の花束贈呈、感動的なスピーチは胸にグッと来た。
感動の山本拓 胸に響いた〝師〟の言葉
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谷元のことを師と仰ぐ山本拓は「ピッチングを見ながら上沢さんと『球も速いし、まだまだやれそう』と話していました。スピーチでは背の小さな子どもたちへ向けて、夢が叶うことを伝えていて、すごく胸に刺さりました。次は自分が意志を継ぎます。そしていつか、自分もセレモニーをやってもらえるような選手になりたいです」とリスペクトし、決意を新たにした。
感謝しきりの谷元 「みんな来てくれて、うれしかった」
試合を終えた谷元は、かつての戦友たちが観戦してくれたことに触れ、「姿を見せようというよりは、何かを感じてくれたらと思っていました。同期で一緒に入った中島も来てくれたし、ファイターズで切磋琢磨した宮西も見に来てくれた。みんな来てくれて、うれしかったですね。ファイターズにお世話になったし、北海道のファンの皆さんに育てていただいた。どういう形か分からないけど、いつか恩返しがしたいです」と目を潤ませた。
大野も感無量 「谷元さんと一緒に終えられた」
2016年の日本一を支えた大野奨は「日本ハム時代にお世話になった選手が来てくれた中で、谷元さんと一緒に(現役を)終えられた。中島は同期で入って『3人で最後まで頑張ろう』という話をしていた。僕らが先に引退する形になったけど、こうやって時間をつくってもらって、本当にうれしいですね」と柔らかな笑みを浮かべた。
プロフェッショナルを貫いた男たちの功績は、決して色あせない。時は流れても、ファイターズの魂は脈々と受け継がれてゆく。